No.24 夢は世界へ 第一線で活躍する演奏家に
テノール歌手 増田 貴寛さん
将来は、海外で活躍する演奏家になりたい──と話すのは、高城中学校出身で、テノール歌手の増田貴寛さん。本格的に声楽を学び、世界へと羽ばたこうとしている。
増田さんが声楽の道に進んだのは、高校生の時。
「中学校の先生に勧められ、宮崎学園高等学校音楽科に進学しました。子どもの頃から歌うことが大好きだったので、授業として初めてレッスンを受けた時、とてもうれしかったのを覚えています」と振り返る。
昨年、洗足学園音楽大学大学院を卒業。今後は海外への留学を予定している。
「大学院では、主として勉強しているドイツ歌曲を中心に、オペラや宗教音楽などを勉強しました。声楽の レッスンは、ひたすら先生の前で歌います。発音の訂正や声の出し方を提案され、そこを直しながら、繰り返し歌い続けるので、レッスン後は、スポーツをした 時と同じように汗をかきます。また、学生時代に鹿児島と都城で合計3回のリサイタルをさせて頂きました。演奏に加え、運営や広報も自身で行ったので、とて も大変でしたが、その分、演奏会当日は感謝の気持ちを込めて演奏することができました。演奏会を通して多くを学びました」と、充実した学生生活を送った。
「声楽は、自分が楽器になるので、僕の音色は僕にしか出せないところが魅力です。好きな曲を理想通りに歌 えたときは、たとえ人前で歌っていなくても興奮します。必ずしも毎回調子よく歌えるわけではなく、失敗するとナーバスになりがちです。しかし、僕の歌を聞 き、涙を流して感動してくださる方々がいらっしゃる、それだけで歌をやっていて良かったと感じます」と、声楽の素晴らしさを日々実感している。
増田さんは、2014年3月15日(土)に都城市総合文化ホールで開催される「盆地のフレッシュコンサート」に出演する。
「大学院卒業後、都城で初めての演奏です。一人でも多くの方に聴いて頂きたいと思っております。心を込めて演奏します」と意気込みも十分。
更なる飛躍が期待される増田さんの今後から目が離せない。まずは、盆地のフレッシュコンサートで、その歌声に耳を傾けて。 (エタン)