vol.13 「若返り、美人の水」を徹底調査の巻
都城の気になるトコロをなっちゃんが調べるこのコーナー。今回は「若返り、美人の水」と呼ばれる髪長媛の泉水について調査してきました。
女性や美の意識が高い人なら、「若返り、美人の水」について気になる人も多いと思います。そんな泉水が早水町の早水神社の境内にあります。早水神社は、創建時期は不明とされていますが、戦国時代の初期に北郷忠相が再興したと記録にあります。
髪長媛は、諸県君牛諸井の娘で、早水池の辺で誕生したと伝えられています。絶世の美女と言われ、応神天皇の子である大雀皇子、のちの仁徳天皇の后となります。その後、仁徳天皇と髪長媛との間には2人の子どもが生まれ、幸せに暮らしたそうです。
その絶世の美女が后になる前に、日頃から顔や手を洗う際に使用していたのが境内にある髪長媛の泉水です。髪長媛の美しさから、「若返り、美人の水」と呼ばれるようになりました。
現在、この泉水を飲むことは出来ません。ですが、絶世の美女にあやかって女子力をアップしようと、手洗いや花のまき水として使用する人も少なくないそうです。泉水は透き通っていて冷たく、すぐ隣には髪長媛の池が広がっており、鯉が伸び伸びと泳いでいます。春先には菖蒲がキレイに咲き、早水あやめ祭りも開催されますよ。
他にも、都城には髪長媛に関するスポットが多数あります。高城町の高城郷土資料館にはさまざまな資料が、牧之原古墳群には髪長媛の像があります。
また霧島ファクトリーガーデンには髪長媛にゆかりのある霧島裂罅水があり、水汲みも出来ます。飲み水として使用する場合は、霧島ファクトリーガーデンへ行かれることをオススメします。
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自分が暮らす町に絶世の美女がいたことが驚きでした。みなさんも都城の歴史に触れて、ぜひ髪長媛の泉水を体験してみてくださいね。
(なっちゃん)