ジモトのことをもっと知ろう

防災対策

地震、台風、土砂災害……最近は特に、自然災害によって甚大な被害を受けたというニュースをよく目にするようになりました。「私が住んでいるところは大丈夫だろう」と思いたいものですが、残念ながらそうはいきません。都城圏域も、いつどんな災害に見舞われるか予測はできません。そこで今回は、あらゆる災害に対して、読者のみなさんがどのような意識をお持ちなのか、また日ごろからどのような対策を講じているのかを紹介します。

まずは、災害に対してどのような対策をしているのかという質問に対して一番多かったのが、「水と食料の備蓄」。


☞飲み水は用意している。
☞非常食と飲料水を玄関に置いています。
☞水とお茶はケースでストックするようにしています。
☞カップ麺や缶詰、ミネラルウォーター、ペットボトルのお茶は1週間分はもつぐらい保管している。


もし大きな災害が起きた時、すぐに支援物資が手に入るわけではありません。そのために一定期間生活していけるだけの備蓄をしておくことが重要です。みなさん、水や食料以外にもけっこういろいろと備えているようでした。

ジモトのことをもっと知ろう【第9回】イメージ1

☞車の中に、家族の着替えを一組用意しています。
☞断水になった時のために、飲料用のペットボトル数本、あとはトイレ用に水を用意しています。
☞アルミホイル・ラップ、薬、トイレットペーパー、ティッシュ。
☞電池、タオル、手回し充電ラジオ、懐中電灯。
☞洪水用水で膨らむ土のう。
☞卓上コンロ&ガスボンベ。
☞ネコを飼っているので、動物のもの(エサ、トイレ砂、下痢止めの薬)も用意しています。
☞発電機を買いました。


防災リュックや非常袋など、一式が揃った防災セットを用意されている方も数多くいました。防災セットにすべてまとめている方と、防災セットと水・食料の備蓄を別々で保管している方がいましたね。では、どのぐらいの期間分、用意しているのでしょう。


☞最低、家族が1週間生活していける分、保管している。
☞防災セット3日分×家族人数分。


最低3日分、できれば1週間分あるのが理想のようです。でも、せっかく準備していてもいざという時に使えなければ意味がありません。

☞防災グッズのセットを購入。でもどこにしまったのかわからない……。
☞水を買って倉庫に入れているが、もう賞味期限が切れているかも(苦笑)。
☞非常袋と箱に一式保管しています。でも、定期的にチェックして入れ替えないとダメですよね。



せっかく準備していながらも、保管状態に不安を感じている方も少なくないようでした。では、「どこに」「どのように」保管するのがよいのでしょうか。

ジモトのことをもっと知ろう【第9回】イメージ2

☞玄関と車内に非常バッグを準備しています。
☞非常袋を玄関に置いていて、家族誰もが持ち出せるようにしています。


保管場所を定めて、家族一人ひとりがどこに保管しているのかを把握しておくことが大事ですね。あと万が一に備えて、2箇所に備えておくと安心です。それから、水や食料は賞味期限があるので、知らないうちに賞味期限が切れてしまっていたという意見も見られました。みなさんどうされているのでしょう。


☞賞味期限があるので、定期的に消費するようにしています。
☞1週間分ぐらいの食料を常に買いだめしている。
☞水、食料はローテーション備蓄しています。


ローテーション備蓄!? 初めて耳にされる方もいるかもしれません。「ローテーション備蓄」とは、長期保存できる非常食を賞味期限が切れるまで保管するのではなく、日常的に非常食を食べて、食べた分だけまた買い足すという備蓄方法です。非常食の賞味期限切れを防ぐ目的もありますが、それだけでなく日ごろから防災意識を持つ効果もあるみたいですよ。


☞大きな災害が起きると、一時的にレトルト食品や水を買って保管したりしていますが、継続できていません。


こうした方は少なくないでしょう。大きな災害で一時的に危機感を持って備えてはみるものの、一定期間経つと防災意識が低下してしまうということは誰しも思い当たることだと思います。


☞しなければいけないと思いながら、今のところ何もしていません。
☞いけないと思いつつ、ダメだとわかりつつ、何もしていません。
☞都城は大丈夫だろうと思って、恥ずかしながら何も備えはなしです。


災害に対して何も備えをしていないという意見もかなり多かったです。幸い、これまで災害に遭わずに済んだとしても、これから災害に遭わないという保証はありません。防災意識の高い方は、水や食料の備蓄だけでなく、他にもいろいろと準備しているようです。

ジモトのことをもっと知ろう【第9回】イメージ3

☞背の高い家具には突っ張り棒をして、高いところに重いものは置かないようにしている。
☞食料や飲料水の備蓄はもちろんのこと、避難場所やその経路についても子ども達と定期的に確認しています。
☞もしもの時のために、家族でどのように連絡を取り合うか、話しています。
☞避難場所を確認しておく。
☞地域の防災マップの活用・確認。
☞ハザードマップを繰り返しチェック。


すでに防災意識を持って対策されている方のご意見も参考にされてみてはいかがでしょうか。いざという時になって、「ちゃんと備えておけばよかった……」と後悔しないように、できることから一つずつ意識しながら備えてもらえばいいと思います。

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