『きりしまフォーラム』読者のママ世代に向けた子育て応援企画!
子育てはお母さんひとりでするものではなく、家族はもちろん地域や社会の協力が絶対的に必要なもの……。安心して子育てをするために、各自治体がいろいろ な機関を設けたり、多くの子育てサークルも誕生しています。また、子育てを応援してくれる飲食店や美容室等、様々なお店もご紹介しますよ。
曽於市子育て支援センター 救急法
曽於市子育て支援センターが年3回開催している「救急法」は、「子どもを取り巻く事故防止」に関して、いざとい う時の対処方法等を『大隅曽於地区消防組合』の救急救命士と消防士の方が、実践を交えながら丁寧に指導してくれます。子育て支援センターのスタッフが、同 じフロアで託児をしてくれるため、安心して子どもと参加することが出来ます。
取材当日は11組の親子が参加。資料を元に、「乳児の救命処置の流れと手順」「乳児に対する気道異物除去の方法」「やけど の程度と留意点」「乳児に対する心肺蘇生とAED操作」「119番通報と救急車の呼び方」といった内容を分かりやすく説明。その後、救急救命士と消防士の 方が「実際に子どもが息をしていない」という設定の元、処置の仕方をドラマ仕立てで実演してくれました。実演後は、救命救急用の人形を使った実践を行いました。
「乳幼児に対する救命処置の流れと手順」は、大人への処置とは違う部分がいくつかあります。そのポイントを学ぶことが重要です。一番の大きな違いは 胸骨圧迫の際に、乳児は指2本で、幼児は片手で行うという点です。圧迫の強さ(深さ)は、大人と同じで胸の厚さの約1/3を目安とし、十分に沈む程度に、 強く、速く、絶え間なく圧迫します。乳幼児だからといって、こわごわと弱く圧迫しては効果が得られないとのこと。実際に子どもの人形を使った胸骨圧迫を体験。隣で力の加減を指導してもらったのですが、その圧迫する強さにビックリ! お母さん達も驚きながら、真剣に実践していました。
また、子どもへのAEDの使用方法も指導してくれました。AEDは、子どもの救命処置にも重要なアイテムです。最近では、公民館や体育 館、市役所といったさまざまな場所に設置してあります。いざという時のために、自宅に一番近いAED設置場所はどこか調べてみてはいかがでしょうか。
そして、冬に多いやけどについても学びました。小さな子どもや老人は比較的小さなやけどでも命に関わることがあるため、注意しなければ ならないとのこと。やけどが軽いか重いかは、やけどの深さと広さで決まるため、落ち着いて把握し、酷い場合はすぐに119番へ通報してください。
今回の「救急法」は、末吉町「生きいき健康センター」・大隅町「弥五郎伝説の里」・財部町「財部保健福祉センター」の3カ所で行っています。次回は、2016年1月21日に「生きいき健康センター」で開催予定です。お近くで行われる際には、気軽に足を運んでくださいね。
●救急救命士 八木氏コメント●
救急車が到着する迄の対処方法に、子どもの命が守られるかどうかは掛っています。救急の現場では、常に1分1秒を争います。我が子が緊急事態になると、ご 両親はパニックに陥ってしまうと思います。しかし、そこで冷静な対処をすることが、大切な子どもの命を守ることへと繋がります。いざという時のために、乳 幼児に対する救命処置の手順や方法を、ぜひ学んでください。
●体験後の感想●
子どもに救命処置が必要という状況で、冷静に対処出来るか不安になりました。しかし、実際に学んでいるのといないのとでは、大きな違いがあると思います。今回参加し、「子どもを守ること」について、改めて考えさせられたことは、素晴らしい機会だったと感じました。
TEL. 0986-76-6565
活動日時/年3回・10:00~11:30対象/未就学児と保護者
場所/弥五郎伝説の里・財部保健福祉センター
場所/生きいき健康センター
詳しい情報はhttp://www.smile-kids.jp/sooshiに掲載