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特集「南九州大学開校を私達はこう見る!!」

南九州大学学生増加で街は目覚めるか!?(後編)

質問内容

 

前回の前編では、大学側へのインタビューを試み、概要や展望などを伺った。

 

今回の後編では、大学付近でお店を営む方々や読者に対し、『大学が開校することにより、街はどのように変わっていくと思うか』を伺ってみた。

 

※お店の方々に質問した内容は左記の通り。

※読者の皆様へは【Q1】のみ質問。

大学付近のお店はこう見る!!

 有限会社都城金海堂 広原店

 店長 村岡友美氏


 

 都城市広原町28-7

 TEL/0986-24-4600

有限会社都城金海堂 広原店

【Q1】 YES

(理由)…若い人達が集まる事により、『活気』や『情報』に溢れた大学通りができるのではないかと思います。

 以前の産業経営大学の時もそうでしたが、大学が通りに与える影響はとても大きく、既に学生を意識した街並みへと変わりつつあります。これを機に、沢山の人が訪れる通りになってほしいですね。

 

【Q2】

 学生を意識したお店が増えてくるでしょうし、そうなると人の往来が多くなり、お店にやってくるお客様も増える……そういう循環が出来ることに期待しています。

 

【Q3】

 当店では、本をお買上頂いた方に発行している『金海堂ポイントカード』があるのですが、入学式のある4月6日から、5月6日迄の1ヶ月間、『南九州大学の学生証』を見せて頂くと、ポイントが2倍になりますよ!

 書籍の方でも、園芸の本など学部に対応した商品を仕入れたり、学生向けのものを充実させていこうと考えています。

 また、ネット書店『e-hon』を活用する学生もいると思いますので、書店支払い・受取りにも是非御活用下さい。


 株式会社タイヨー サンキュー広原店

 店長 古賀寛人氏


 

 北諸県郡三股町宮村2950-3

 TEL/0986-24-0625

株式会社タイヨー サンキュー広原店

【Q1】 YES

(理由)…人が動けばモノが動きますよね。学生120人の購買需要が出て周辺地域は活性化すると思います。

 

【Q2】

 3月末頃から新生活の商品(鍋、フライパン、家電用品等)を購入される学生らしき方の姿もちらほらとお見かけしました。今後は特に食の部分の売上が延びることを期待しています。

 以前産経大があった頃、私どもの店舗ではアルバイト雇用も多く、若い人材が確保できました。学生が4年で700人となると地域への貢献も大きいと思います。また、都城の基幹産業の農業系大学ということもあり、大学側へも期待しています。今回はぜひ成功して欲しいですね。

 

【Q3】

 学生だけでなく、地域の皆さんにも応援キャンペーン等計画していきたいと考えています。


 ラーメン ちゃあるす豚

 代表 加治和彦氏


 

 都城市広原町28-12-3

 TEL/0986-21-1888

ラーメン ちゃあるす豚

【Q1】 YES

(理由)…学生だけでなく、職員の方も増えるので、少なからず活性化はすると思います。以前、産経大があった時と撤退後は街の雰囲気も随分違いますしね。

 また現在、大学の工事が行われていますが、地元企業が下請けで入っているようです。その辺りでも地元への経済効果があるのではないでしょうか。

 

【Q2】

 できるだけ地元や周辺で消費してくれることが理想的ですよね。学生がいる街の雰囲気等は以前の産経大があった時で経験済み。ある程度予想できるので不安はないですよ。

 

【Q3】

 学生限定ではないのですが、4月に粉メーカー様のご協力を頂き、昼のみ1日20杯限定で50円引きというキャンペーンを実施し、その時に替え玉か餃子のサービス券を進呈しました。好評であれば継続して学生向けのキャンペーンとして発展させる予定です。携帯用クーポンは一般の方と学生専用もあります。


 好み屋 一風

 店主 牧崎照美氏


 

 都城市広原町15-10

 TEL/0986-26-1275

好み屋 一風

【Q1】 YES

(理由)…学生が増えれば街が活気付くと思います。以前産経大があった頃は昼夜問わず学生客が多かったので、学生が増えれば周辺のお店も活性化すると思います。

 

【Q2】

 以前の産経大の時に、地域住民の方からは周辺のゴミや深夜に騒いでうるさい、などの声が多く聞かれ、今回の誘致に不安を思っている方も中にはいらっしゃるようです。

 まずはこのようなことが問題にならないように学校側が対策をとり、学生ボランティアでのゴミ拾い、農業系大学ということもあるので、通りに緑や花のプランターを置くなど地元の方との交流を深めながら通りの環境を整え、学生のイメージアップを図っていけば地域住民の方の不安も解消されるのではないかと思います。

 

【Q3】

 うちは産経大があった頃オープンした店で、もともと価格を抑えているので…今のところ学生対象ではないのですが、あんかけやきそばが通常600円のところを、平日の昼のみ500円で提供しています。ゆくゆくは学生対象のサービスも検討するかもしれません。


 ヘアースタジオグロース 広原店

 オーナー 福岡 一氏


 

 都城市広原町30-4-1

 TEL/0986-51-7040

ヘアースタジオグロース 広原店

写真は広原店店長

大浦優氏

【Q1】 YES

(理由)…若い人材が増えることにより、周辺の商店街が活気づき活性化していくと思います。

 

【Q2】

 期待はあると思います。県外からの生徒さんも入学してくると思いますので、都城の街が好きになれば、そのまま都城に就職する可能性があるからです。不安は特にありません。

 

【Q3】

 あります。大学の前に店舗があるため、『大学生の特割』やプレゼント企画・学生さんとのコミュニケーションを深める為のイベント企画を積極的に進めて参りたいと思います。

南九州大学前通り

現在の南九州大学前通り。今後どのように姿を変えていくのだろうか。

フォーラム読者はこう見る!!

【活性化する…79%】

●若い人が沢山集まると、それだけで街が賑やかになる気がします。色々と若者向けの店や遊び場が増えたら、地元でもっと楽しく暮らせそうですね。(ヒ〜グ/26歳)

 

●学生が増える、若者が増える、人が増える。大学の周りが賑やかになる。ダイエーも新しくなり、駅→ダイエー→大学のルートが活性化すると思う。(よーちゃん/40歳)

 

●以前、産経大があった時も、サンキューや付近の店、アパート等が賑わっていました。近くに住んでいるので、街が活性化するのは嬉しいですが、若者が多くなると犯罪も増えるのでは?…と警戒もしています。(又兵衛/62歳)

 

●周辺にはたくさんの店、レストランがあるので、利用者も増え、街が活性化すると思う。(K・K/54歳)

 

●若者が集まる街は、周りの活性化は勿論のこと、衣食住含めて色々なモノに良い方向で影響が出る。景気が停滞している中、街が元気付けば良いと思う。(I・M/60歳)

 

●初年で1学年110名程度と聞いていますが、4年で500名位、新しい学部が認可されれば更に増えます。順調にいけば、私の考えでは1000名位になり、大いに活性化されると思います。(Y・I/69歳)

 

●若者(独身)が増えることで、アパートなどの利用も増えるし、学園祭などあったら楽しくなると思う。(うなぎょ/33歳)

 

●多少は活性化すると思うが、これは通過点なので、継続して学生を増やすことや、面白い学科開設等に着手すべきだと思います!(ミノルタ/30歳)

 

●高齢化する中で、若者達が多くなることで地域に活気が出てくるのではないでしょうか。それに伴い、高齢者も意欲向上になると思われます。(定年前の女/59歳)

 

●人が多くなると良いことだと思う。経済活性化にもなるし。「人間発達学部」ができたら、私も社会人入学してみたい。(太っちょママさん/?歳)

【活性化しない…21%】

●高鍋キャンパスも、近隣住民の人の経済効果がなくなり可哀相です。一般の大学ではなく、看護師の養成学校を希望したい。(ノンコ先生/52歳)

 

●不況で、親からの仕送りもバイトも期待できない中、経済的に学生の生活が厳しい。学生さんには、税納付もしてもらえず、ゴミ出しなどの税負担の方が市民にかかってくるのではないでしょうか?(オリーブ/51歳)

 

●生徒数が定着するまで時間がかかりそう。特色を活かす学校作りをしないと、地元の子供も集まらないのではと思います。 (ロビン/48歳)

 

●5年くらいは何とか続くと思いますが、結局、何年か前と同じで終わると思います。(なゃんこちゃん/34歳)

今回ご協力頂いた皆様の意見では、実に多くのポジティブな回答が寄せられる結果となった。それだけ、学生達の『若い力』に期待を寄せる思いは強く、今後、新学部の開設や学園祭等のイベントを行う事により、更に賑わいのある街づくりに期待ができる。だが反面、『治安の悪化』を懸念する声や、『特色のある学校づくり』を希望する声も多い。

 

全てはまだ始まったばかりなので、今はただ見守るしかない。だが、都城の歴史に大きな足跡を残す出来事であるだけに、是非とも成功を収め、そして大学通りの繁栄〜街全体の繁栄へと広がっていくことを願う。

南九州大学 都城キャンパス