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モノづくりをする人

Vol.12

皆さんは、「国家技能検定」をご存知ですか?

 

技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」で、137職種について実施されています。確かな技能の証として、様々な場で高く評価されている検定です。まさに、モノづくりをする人達にお勧めの検定!

 

趣味を仕事にしようと考えている方は、一度調べてみてはいかがでしょうか?

 

今回のモノづくりをする人は、そんな国家技能検定「婦人子供服製造1級」を目指して日々勉強している板谷さんと吉原さんです。

 

山元洋裁教室で勉強しているお二人は、15人の作家さんで結成されているCLASS─Yのメンバー。

 

技能検定に向け勉強されているお二人に、お話を伺ってきました。

 

 

モノづくりをする人イメージ1Q.作り始めたきっかけ

 

板谷/大学でモノづくりのサークルに入り、服作りに目覚めたのがきっかけです。その後、専門学校に通っている時に山元先生の話を聞き、「本物の技術を身につけたい」と技能士の勉強を始めました。

 

吉原/裁縫は小さい頃から好きでした。結婚して都城に来たのですが、山元先生との出会いで一歩踏み出すことに決めました。自分の知らない世界をもっと知ってみたい、入ってみたいと思い、勉強を始めました。

 

Q.作品へのこだわり

 

板谷/お客様の身体にぴったり合う洋服を作ることを目指しています。既製品ではなく誂え服だからこそ出来るフィット感を出せれば…。加齢と共に体型が変化された方に、体型をカバーでき、着やすい洋服が作れるようになりたいと思っています。

 

吉原/私も、お客様の身体に合った着やすい洋服を目指しています。着心地が良いね〜と言ってもらえたら良いなぁと思いながら、作っています。プロの方でも、「満足のいくモノは一生に一枚も縫えるか縫えないか…」とおっしゃっていました。それほど奥深い世界。まだまだ勉強することは多いです。

 

Q.モノづくりとは?

 

板谷/好きなことを仕事にするのは大変だなぁと痛感しています。でも、いつか自分の好きな楽しいことをできるようになるために、今を頑張っています。

 

吉原/趣味を仕事にするのは厳しいなあと感じています。今はしっかりと勉強して、一人前になれるようにやっていきたいです。

 

Q.これからやっていきたいこと

 

板谷/ブランドを立ち上げ、自分の作ったモノを売れるようになっていきたいです。プロの世界で仕事ができるようになることが目標です。

 

吉原/まずは、一級技能士に合格! そして、「お客様の体型に合う着やすくてキレイな縫製の洋服」を、いつか作れるようになれたら…。それが目標です。

 

 

モノづくりをする人イメージ2───お二人とも真剣な眼差しでご自身の夢を話して下さいました。モノづくりと真剣に向き合っているからこその苦悩も多いそうですが、その分、「頑張ろう!」とやる気が湧いてくるとのこと。お二人の「趣味を仕事にするのは厳しい。それでも将来のために、今、努力したい。」という言葉が印象的でした。そんな風に断言できる板谷さんと吉原さんの姿は、とても格好良かったです。私も、知らない世界を少しだけ覗かせてもらい、刺激をもらった2時間でした。

 

お二人が所属するCLASS─Yの2daysショップが、8月1日(土)・2日(日)に開催されます。手染めガーゼ服や小物、マフラーなどの展示販売です。ガーゼの風合いを活かした素敵な作品たちに、ぜひ触れてみて下さいね。(エタン)

 

※売上金の一部を、社会福祉協議会へ寄付されているそうです。