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今月の顔

今月の顔 No.12 「チンドン屋 花ふぶき一座 座長 宮田 若奈さん」 写真

No.12

人に笑顔と元気を!

チンドン屋
花ふぶき一座 座長 宮田 若奈さん(41)

 

チンドン屋としての心意気や誇り、多くの親方たちが作り上げてきた伝統芸能を守っていきたい。そして、商いとしてのチンドン屋を後世に残したい。だからこそ今は原点に戻り、手綱を締め直してやっていこうと思っています──と話すのは、チンドン屋花ふぶき一座座長の宮田若奈さん(TEL:090-8573-1430)。今年の全国選抜チンドン祭では3位入賞、また、公益社団法人都城青年会議所主催の平成24年度「都城人間力大賞」を受賞するなど、今、都城で最も元気な母ちゃん芸人だ。

 

「人に笑顔と元気を与えることが天命」と断言する宮田さんは、20代のころからイベントや結婚式の司会をしたり、ラジオのパーソナリティを務めたりと幅広く活動していた。そんな中、もっと人を笑顔にしたいと思っている矢先に、結婚を機に移り住んだ大阪でチンドン屋に出会う。

 

「チンドン屋をするきっかけは、やってみようという主人の一言。それにつられて、ものは試しにとやってみると、とても楽しかった。人に笑顔と元気を与えるのはチンドンしかないと思いましたね。あっという間にはまり、半年後には有名な親方のもとへ。チンドン屋全盛期を味わっている職人気質な親方だったので、表立っては何も教えてくれませんでしたが、行動を共にすることで、チンドン屋の真髄を身をもって感じることができました。もっとチンドンのことを学びたい、もっとチンドンの芸を極めたいと思い、精進し続け、今があります」と笑う。

 

ご主人の地元である都城に戻ってからも、熱は冷めることはなかった。平成18年に座長として花ふぶき一座を旗揚げ。女親方として、一座を引っ張ってきた。

 

「これまで、無我夢中で走り続けてきました。しかし、チンドン屋本来の宣伝屋としての姿を忘れていた気がします。今は、これまでをリセットし、商いとしてのチンドン屋を成立させるため、体制を一から作り上げているところです。毎日が新鮮で、とてもやりがいがあります。花ふぶき一座がくると、縁起がいいね〜と言われるような一座になれるよう、地元のみなさんに育ててもらいながら精進していきます」と今後についての意気込みを語る。

 

花ふぶき一座は、2012年11月18日(日)に山田町で行われる、「山どれ海どれ口蹄疫復興祭inかかし村」に出演する。宮田さんのはじける笑顔に元気をもらうこと間違いなし。一度、ご覧あれ!(エタン)