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大杉しいたけ園

取材協力/大杉しいたけ園
大杉博文(50)
都城市山之口町山之口1809
TEL/0986-57-2536
営業時間/8:30〜17:00
定休日/日曜日

 

今回は、昭和63年創業の大杉しいたけ園の大杉博文さん(50)【きのこアドバイザー】に話を伺いました。

 

当園は自然豊かな山之口町の山あいにあり、しいたけ栽培の材料となるクヌギの植林を始め、生産、加工、販売までを一貫して行っています――。

 

私は代々続く、畜産としいたけ栽培の複合農業を営む家に生まれ育ち、家業を継ごうと決意したのは中学2年生の時。小学生の時、「しいたけ栽培は環境にも体にもいい仕事だね」と担任の先生に言って頂いたことがきっかけです。「将来は経営者になりたい」という夢があったこともあり、早い段階で目標が決まっていました。

 

高校卒業後は、しいたけなどきのこについて深く学ぶため、日本菌類専門学校に進学。学校は鳥取県の菌蕈研究所の中にあり、日本で唯一の菌類の専門学校です。ここで2年間専門知識を学び、卒業後は財団法人日本きのこセンター(現 一般財団法人日本きのこセンター)に勤務し、技術員としてきのこ栽培技術の普及指導のため、現場をまわりました。

 

26歳で家業を継ぐと同時に、生産、加工、販売までを一貫して行う「大杉しいたけ園」を立ち上げ、駒打ち体験やオーナー制度にも早くから取り組みました。近頃は農林水産業の六次産業化の推進が叫ばれていますが、当時は一貫体制や農産物をブランド化することが珍しい時代。そのため、風当たりが強く色々と大変でしたが、そのことが逆に自分を奮起させました。その頃出会った商工会青年部のメンバーとは、今でも情報交換や相談をし合う心強い仲間です。

 

「しいたけは原木栽培」というのがこれまでの常識。しかし、自然の中での栽培は気候などに大きく左右されるため、「従来と変わらぬ美味しいしいたけを年間を通して出荷できないか」と研究を重ねました。そして苦労の末、温度と湿度を徹底管理した部屋で菌床栽培する方法へと進化させました。原木栽培と方法は異なりますが、木の養分を吸い、じっくりと成長するため、味や栄養分は変わらず肉厚のしっかりとしたしいたけができます。原木栽培は乾しいたけ用に並行して行っています。

 

食の安心・安全は当たり前。これからも、お客様の声を大切に、無農薬で自分たちが毎日食べられるものを提供していきたい。そして、現状に留まることなく、しいたけの成分や機能性をさらに追及した新商品を開発し、次の世代に繋げたいと考えています。 (順)

 

ぼんち 元気企業 「大杉しいたけ園」 しいたけ原木 写真

 

 

ぼんち 元気企業 「大杉しいたけ園」 道の駅山之口のレストラン あじさい館 大杉しいたけ園の朝採れ肉厚しいたけをメニューに使用 写真

道の駅山之口のレストランあじさい館(TEL.0986-57-5330)では、大杉しいたけ園の朝採れ肉厚しいたけを使用したメニューを提供している。

オープン当初から変わらぬ人気の椎茸丼(560円)ほか、「地採れのもので新しいメニューを」と甲川料理長より考案されたしいたけ南蛮定食(950円)、しいたけ南蛮丼セット(740円)。天ぷらにした大ぶりで食べ応えのあるしいたけと自家製和風タルタルソースが相性抜群と大人気! テレビ番組で紹介されたことでさらに話題になり、一時は入場規制をするほどだった。宮崎市内の6店舗でも提供されるという。しいたけの天ぷらにチリソースをからませた、なばチリ(800円)は夏から登場の新メニュー。ぜひご賞味下さい(「なば」は方言でしいたけのこと)。

 

※大杉しいたけ園の生しいたけほか商品は山之口の直売所のほか、道の駅 山之口・都城などで購入できます。