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ぼんち元気企業 ■■■都城圏域の元気な企業を徹底取材!仕事内容ほか、ユニークな取り組みや元気な人などを紹介します。

株式会社 晨星興産

■取材協力/株式会社 晨星興産
代表取締役 服部 貴博(61)
本社 宮崎市清武町木原58-13
アグリ事業部 都城工場 都城市高城町四家1003
TEL/0986-53-9080

 

今回は昭和54年11月創業の株式会社晨星興産アグリ事業部 部長の新坂誠司さん(33・写真右)研究員の久保誠臣さん(31・写真左)に話を伺いました。

 

当社は田野町で創業後、宮崎市清武町に本社を構え、シリコンウェーハ加工受託工場として生産を続けてきました。先のリーマンショックの影響もあり、「今持っている技術を生かし、全く違う事業への参入を」と考え、多角化経営に乗り出すことになりました。新しい道を模索していたところ、新世代ポリフェノールと、即効的に体感を得られる培養冬虫夏草(写真中央)に出会いました。そして、平成22年10月にアグリ事業部を発足。工場立地場所を探していた際、廃校となった旧都城市立四家小学校跡地が貸し出されていることを知り、平成23年4月に都城市から賃借。平成23年10月に同校跡地を利用した都城工場が竣工しました。「世界的に見ても貴重で強力な素材を過疎地域で生産し、雇用を創造すれば地域も当社も元気になる。当社原料を利用した製品で、まずは地域から笑顔になって頂きたい」という思いです

 

体育館の工場では、半導体加工の水処理技術を生かし、サツマイモの茎や葉からポリフェノールを取り出す作業を行っており、教室を改装して冬虫夏草を栽培しています。半導体の製造過程ではホコリを極限の状態まで減らします。この作業環境はポリフェノール製造に応用されており、さらに、HACCPと呼ばれる厳しい食品生産管理体制が採用されています

 

冬虫夏草は、冬に蛾の一種の幼虫に菌が寄生し、その菌が幼虫の豊富な栄養分を吸収しながらゆっくりと生長し、夏になると草のように地面から生える、というちょっと不思議なキノコの一種。不老長寿、精力源として古くから珍重されている漢方です。

 

培地にも、栽培途中にも一切農薬を使用していないのが当社の特徴で、宮崎大学と共同研究を提携した事もあり、冬虫夏草の機能性が解明されれば、さらにお客様に喜んで頂けるのではないかと考えています。サプリメント「イージズ」という商品名で予約販売しています。(フリーダイヤル: 0120-593-383)

 

アグリ事業部の理念は「お客様が元気になる事を真剣に考え、進化し続ける企業」。お客様の笑顔が見たいから、もっと喜んで頂けるものを――。今後も地域と連携して健康にいいものを作り続けていきたいです。 (順)

 

 

ぼんち 元気企業 「株式会社 晨星興産」 5人での清掃活動 写真

アグリ事業部都城工場は、廃校となった旧都城市立四家小学校跡地を利用しているため、広い敷地の管理も大切な仕事のひとつである。特に今の時季は校庭などに草が生い茂り、草刈りが大変だという。現在、従業員5人。日頃から様々な業務を兼任しているため、休日の土・日曜日などを利用し、敷地ほか、周辺のごみ拾いなどの清掃作業を行っている。

 

グラウンドの一角には、地域の方々が朝からグランドゴルフを楽しむ姿が。「時々仲間に入れてもらうこともあるんですよ。孫のようにかわいがって頂き、校庭の草刈りも手伝ってくださっています」と新坂さん。他の企業ではなかなか見ることのない、学校跡地を利用した企業ならではのほのぼのとした光景だ。