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スポーツの秋──

 

実に爽やかで涼し気なイメージを連想する言葉だ。

 

だが、そんな言葉は関係ないと言わんばかりの、
一年中熱すぎる集団がいる!!

 

それが豪腕揃いのアームレスリングチーム『アームチキンズ』だ!!

 

 

2007年に設立されたアームチキンズは、代表の椎屋健氏（30）を中心とする、総勢15名程の戦闘集団！　チーム名には『チキン（＝臆病者）』という言葉を冠し、なんだか弱そうなイメージを与えるが、そんな言葉に騙されてはいけない！

 

昨年、九州の腕に自信のあるトップクラスのアームレスラー（全日本クラスを除く）が集まった『第1回九州チャレンジカップ』では──

 

●椎屋健（30）…75kg以下・ライトハンドの部、及び同階級レフトハンドの部　優勝

●山田勝（36）…75kg以下・ライトハンドの部　準優勝

●横山佳祐（26）…75kg以上・レフトハンドの部　準優勝

 

更には今年の7月24日、全国から総勢300人のアームレスラーが集結し開催された『全九州オープンアームレスリング大会』では──

 

●椎屋健（30）…75kg以下の部・ライトハンドの部 準優勝、同階級レフトハンドの部　優勝

●山田勝（36）…75kg以下の部・レフトハンドの部　準優勝

●横山佳祐（26）…75kg以上・ライトハンドの部、及び同階級レフトハンドの部　準優勝

 

──というように、数々の輝かしい戦績を残しており、九州でも一目置かれるチームとなっていのだ！

 

 

では、なぜ設立から4年程のチームが、
これほどまで躍進することができたのか!?

 

 

皆さんは、『アームさん』もしくは『アーム先輩』と呼ばれる人物をご存知だろうか？

 

その人物とは、都城出身で現全日本トップクラスの選手である岩崎憲真氏（23）である。

 

2005年に、本誌では『アームレスリング界にスーパー高校生現る!!』という噂を聞きつけ、当時都城工業高等学校に通う17歳の彼を取材したことがある。

 

その時から、桁外れの強さで数々のタイトルを獲得しており、その活躍が余りにも鮮烈であった為、当時を知る人達から『都工のアームさん（先輩）』と今でも呼ばれているのだ！

 

そして、このアームチキンズの発起人は岩崎さゆりさん（50）────そう、彼の母なのである!!

 

 

「憲真が高校を卒業して福岡へ行ってから、息子のアームレスラーとしての成長を側で見る事ができなくなり、寂しさを強く感じていました。その時、私はアームレスリング、そしてそれに携わる事が大好きである事を改めて認識しました。

  皆で切磋琢磨しながら強くなっていき、様々な大会で大暴れする──そんな光景をいつまでも見ていたいという思いからアームチキンズを設立したんです」とチームに込めた思いを語るさゆりさん。

 

そんな彼を育てた母の力、そして彼自身も、チーム顧問として強くなるためのアドバイス等を送っており、この親子の力が、短期間で戦えるチームを作った大きな要因であるといえよう！

 

 

今後は『全日本大会への出場』を目標に掲げる椎屋氏。

 

そんな彼に、アームレスリングの魅力を聞くと──

 

「鍛え上げられたパワー、実践で身につけるスピード、相手の力を封じ込めるテクニック──この3つの要素が勝利への重要なポイントであり、これらを一瞬の勝負にかける──そこがアームレスリングの魅力です！

  また、アームレスリングはガッチリと手を組み合わせるところから始まり、試合後には健闘を称え、ガッチリと握手で終わる──そんな友情が芽生えるスポーツである所も素晴らしいですね」と語ってくれた。

 

目標達成に向い、次々と実践練習を重ねるメンバー一同。そのひたむきな練習風景からは、全国大会での活躍だけではなく、憲真氏に次ぐスターの誕生をも予感させてくれたぞ！（ガノ）