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「大学と社会の架け橋に── 南九州大学キャンパス銘菓「若紫(わかむらさき)」とは!?」

皆さんは、南九州大学のキャンパス銘菓「若紫」をご存知ですか?

 

これは、宮崎県串間市の身体障害者授産施設あすか園で栽培した甘しょ「宮崎紅」と都城産の紫甘しょ「アヤムラサキ」を使い、宮崎市にある南九州大学健康栄養学部食品健康学科と延岡市の菓子メーカー・虎屋が共同開発したソフトクッキーです。

 

 

開発のきっかけは、2007年秋頃から同学科が、かねてより食品開発実習という授業の一環として新しい食品の開発に取り組んできた中で、当時の3年生有志がクッキー作りを始めたこと。

 

また、同学科の研究テーマの一つが「紫甘しょの成分研究」であり、長年の実績があることなどから、健康栄養学部長の寺原典彦教授が県ジェイエイ食品開発研究所の杉田浩一顧問の仲介で「紫甘しょで大学ブランドになるようなクッキーはできないものか」と虎屋の上田耕市社長に共同開発の話を持ち込んだ。

 

その後、杉田顧問、上田社長を含めて、食品健康学科ブランド開発会議を重ねた。

 

寺原教授は、紫甘しょに高濃度に含まれる機能性成分のアントシアニン色素の情報を提供。菓子作りでは、試行錯誤を繰り返し、甘しょ「宮崎紅」を主原料に、紫甘しょは粉末にして用いるのが一番ふさわしいという結論になり、味、食感共に子供から大人まで親しみやすく、輪切り状で食べやすいソフトクッキーが仕上がった。

 

 

南九州大学キャンパス銘菓「若紫(わかむらさき)」パッケージ ◇1個¥100 ◇10個入り¥1,000

銘菓名は山田光子教授が発案。紫式部作の源氏物語の第5帖の巻名「若紫」にあやかり、学生たちの「若」さと、紫甘しょの「紫」の意味が込められている。

 

また、パッケージは紫色を基調に十二単衣をイメージ、文字は杉田顧問直筆のものを入れた。

そして昨年、源氏物語が創作されて1001年になり、「源氏物語1001年」も刷り込んでいる。

 

 

キャンパス銘菓「若紫」は、昨年11月に発売され、現在は南九州大学各キャンパス(都城市・宮崎市)の大学生協売店で販売しています。大学生はもちろん、市民の方にも大好評! 皆さんもぜひ、ご賞味下さい。(Q)