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「生涯に渡り支えあう力や関係を育てたい…… 都城地区の子どもと家族・関係者の集まり 「ポン太クラブ」」

平成17年4月から施行された「発達障害者支援法」は4年目を迎え、施行後、様々な取り組みがなされてきました。メディアでも取り上げられる機会が増え「発達障がい」が少しずつ知られるようになってきました。

 

発達障がいは「見えない障がい」と言われ、外見では分かりにくいため「生きにくさを持った障がい」でもあります。気付きが遅いと自己評価が低くなり、一次障がいから二次障がいが引き起こされることもあるため、早期発見・早期支援がとても大切です。

 

しかし、不安を感じながらも相談できずにいる方もいらっしゃるのでは。そんな方は一度「ポン太クラブ」に相談してみてはいかがでしょう。 今回、「自分にできることをできる範囲で楽しみながら」をモットーに活動している「ポン太クラブ」会長の外山明美さんに話を伺いました。

 

 

●ポン太クラブの誕生

 

「知的障がいの子どもを持ちながら自分には何も知識がない…障がいの知識を学びたい」。教育機関の先生に我が子のことで相談に行く中で、もっと知識や情報が欲しいと感じた外山さん。その思いを先生に相談したところ「4、5人集まれば話をするよ」と。周りの保護者に声をかけると20人程集まり、子ども達も集まったため、託児ボランティアのお願いを近くの専門学校へしたところ、学生10人程が参加してくれました。更に作業療法士や支援学校の先生など療育関係の先生方の参加もあり、平成17年3月、第一回目の学習会は大成功。それが「ポン太クラブ」の始まりです。

 

そして現在、それぞれにできることを話し合いながら、生涯に渡って支え合う力や関係を育てることを目指し活動しています。

 

 

●現在の主な活動

 

【学習会】…様々な専門領域で活躍されている方を講師に招いて年8回行われ、誰でも参加可能。子どもの個性や育て方などを学び、自分たちが悩んでいることなどを皆で話し、一緒に考えることで繋がりも広がっていきます。

 

【ポン太キッズ】…年5回の交流会は会員制。子ども達を中心に家族や学生・専門機関の社会人ボランティアなどが参加。子ども達の障がいや診断の有無、種類、程度、年齢層も様々。兄弟・姉妹も一緒に参加でき、季節に合わせた遊びの中で交流が行われています。

 

【会報の発行、メールでの情報提供】…会報はポン太クラブの活動報告や役立つ情報を掲載し、会員と関係者に郵送。「ポン太通信」はメールで会員・非会員に関係なく希望者に情報を提供しています。これは「どこへ聞き、教えてもらえばいいのか何も分からず欲しい情報を気軽に得ることができなかった」という自身の経験から。「情報を得られるだけでも大きいですよ」と外山さん。

 

 

●最後に

 

「みなさんの支えに感謝しながら、クラブを長く続けていくことが最も大切だと考えています。一人で抱え込まず同じ立場の親同士で、また先生方と話をすることもできます。大変さの分かる者同士で愚痴るだけでも大きな意義があります。ご相談にのることができるかもしれませんので、気兼ねなく連絡ください」と外山さんは話します。

 

もっと多くの人に障がいへの理解が広がり、さり気ないサポートや支援ができる社会へ──。

 

ポン太クラブでは講演会&コンサートを行います。詳細、ポン太クラブの問合せ先はこちらをご覧下さい。(順)