今月の顔

No.30 似顔絵でたくさんの人を元気にしたい

漫画家 円仏えんぶつ まさとしさん


今月の顔 No.30 漫画家 円仏(えんぶつ) まさとしさん

「世界に一つだけの最高のメモリアル」として、人物の優しさが伝わる似顔絵を描きたい──と話すのは、九州のさまざまな場所で20年以上、似顔絵を描き続けている円仏まさとしさん。

『イオン都城ショッピングセンター』のオープンと同時に「赤ちゃんフェア」のイベントに参加したのがきっかけで、都城圏域に住む人達の似顔絵を10年以上描き続けている。「当時、小学生だった子ども達が大人になり、自分の子どもを連れて、似顔絵を描きにきてくれますよ」と笑顔で語ってくれた。

円仏さんは、大分県日田市出身。製薬会社で営業としての仕事を退職した後、お姉さんの勧めもあり、広告会社に勤務。そこで、以前から好きだった絵を描く才能を発揮し、多くの方の支えもあり、九州内のショッピングセンター等で似顔絵会を開催することになった。

「100%喜んでもらえるような絵を描くように心掛けている」と言う円仏さん。漫画タッチの似顔絵が主流の中、丁寧にデッサンされた絵は、柔らかく本人そっくりに描かれている。最近では、お孫さんの似顔絵を見て、自分も描いて欲しいと足を運んでくるご年配の方も増えているそうだ。

「九州内を回っていると、震災の影響で大変な状況に置かれている方々に巡り会います。家が崩壊し、以前の絵がなくなったので、もう一度描いて欲しいと来てくれる方もいて、励ますつもりが逆に元気を貰う……ということが多くあります。だからこそ、少しでもみなさんを笑顔に出来るような絵を描いていきたい」と意気込みを語ってくれた。

都城では、毎月第3金曜日に『イオン都城ショッピングセンター』で似顔絵会を開催している。今後も、みんなが幸せになる素敵な似顔絵が描かれていくことを期待したい。

今月の顔 No.30 漫画家 円仏(えんぶつ) まさとしさん



■取材協力/
イオン都城ショッピングセンター
都城市早鈴町1990
TEL. 46-2222
「きりしまフォーラム2016年9月号」掲載

休日急患