No.3 触れ合うことで分かること
日本ケアセラピスト協会会員 ケアセラピスト 内田 里美さん
使命感をもって働ける仕事に出会えて、とても幸せです―――こう話してくれたのはケアセラピストの内田里美さん。 昨年、ケアセラピストの認定資格を取得した。ケアセラピストは、美容と介護の両方の技術と知識をもった資格者のこと。手と手が触れ合うタッチセラピーなど で、高齢者の心身トラブルを緩和していくこれからの時代に欠かせない仕事だ。しかし、現状は、まだまだケアセラピストという仕事が世間に認知されておら ず、資格はあっても働く環境がないという。
「今はまだ、手探りで仕事を進めている状態です。介護の現場でお役に立てるよう、もっと働きかけていきたい。そして、質の良いケアを提供できるように日々勉強も続けていかなくては」と、その意気込みを話してくれた。
内田さんが、セラピーの良さを実感した出来事がある。それは、お義母さんとのやりとり。踏み込んだ関係になれず悩んでいた内田さんだったが、セラピーを通して、お互いの素直な気持ちを伝えることが出来たという。「とても感動した瞬間でした。これだけでも勉強した甲斐があったなと思います。今まで悩んできたことが、全部吹き飛んでいきましたね」と振り返る。
やりがいを尋ねると、「触れあうことで、心が通い合う瞬間があります。笑顔になってもらえるだけで嬉しいです。また、セラピーを通して、こちらが元気づけられることも多いんです。こんなに充実感を味わえる仕事は他にないですね」とにっこり。
趣味は演劇で、2月には自身が出演する公演もあるという。何でも楽しんでやっていきたいと話すバイタリティ溢れる内田さんに、刺激を受けた時間だった。(エタン)
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