今月の顔

No.19 ヴァイオリンに魅せられて

黒田ヴァイオリン 黒田 印南(いなみ)さん


No.19 黒田ヴァイオリン 黒田 印南(いなみ)さん

いつかは、アイザックスターンのように最高に音楽を楽しみながら、ヴァイオリンを弾きたい──と話すのは、黒田ヴァイオリン教室黒田印南さん

黒田さんは、3歳でヴァイオリンを始め、19歳でウイーンのJ・H(ヨーゼフ・ハイドン)音楽院へ。約6年間をウイーンで過ごした。「全授業はドイツ語で行われるので、ドイツ語を理解することが第一関門。最初の1年は聞きとり、2年目でちょっとした会話ができ、3年目でようやく意思疎通ができるといった感じでした。朝5時から並んでビザをとったり、外国に1人という孤独感を味わったりと何もかもが人生勉強。毎日、必死でしたね。ウイーンは、音楽の為の建物があったり、毎日どこかで演奏会が行われていたりと音楽に対する思いや環境が違います。また、音楽家を目指す学生には『オーストリアが育てる音楽家だから』という理由で、惜しみない援助をしてくれます。なので、学費は年に10万円ほど。本格的な演奏会も200円から観賞でき、とても恵まれた環境でした。当時は、とにかく一日中練習していました。私も先生も夢中になり、6時間休みなくレッスンしたことも。ただ弾くのではなく、その曲の時代背景を学び、一音に対して作曲家がどのような思いを込めたのかを勉強してから弾くようにと、『音楽家としての探偵になりなさい』とよく言われました。今でもこの言葉を思い出します。とても多くのことを学んだ6年間でしたね」と振り返る。

プロや学内のオーケストラにも多く在籍。学内オーケストラでは、最終的にコンサートマスターになった。「圧 倒的な演奏力の違いに心が折れそうになることもありましたが、自分を奮い立たせ、練習に励みました。自分でのし上がっていくしかない世界です。音楽に対して畏怖の念【どんな曲も、さらっと弾くものではない。音楽はとても好きだけど、怖い。】を抱くようになりました。今でもそういう気持ちでいます」と、音楽への思いは深い。

J・H音楽院を首席で卒業後、26歳で帰国。ヴァイオリン教室を開いた。「私自身、地方に先生がいなくて困ったので、必ず地元で教室を開こうと思っていました。純粋で素直な子どもたちには才能があります。生徒たちが楽しんで演奏している姿や、成長している姿を見るのが喜びです」と、現在は演奏活動を行いながら、後進の指導にあたっている。(エタン)



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