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特集「敬老の日特別企画 いつまでもアクティブなおじいちゃん・おばあちゃんを紹介!! 『お年寄り“凄(スゴ)”ファイル』」

2011年9月の第3月曜日『敬老の日』にちなみ、今回の特集では、いつまでも衰えることのない元気やパワーを備えた、7名の「凄い」おじいちゃん・おばあちゃんを紹介!!

『いつまでも元気で充実した老後を送るための秘訣』など、ためになることが沢山語られているので、お年寄りはもとより、若い人たちも『よりよい人生』を送るためのヒントを掴んじゃおう!!

また、併せてお年寄りによるお年寄りの為の『クラブ活動』も紹介しているので、こちらも『生きがい探し』の一つとして参考にしてくださいね!

凄FILE No.1

「県内最高齢の111歳!」

胡麻ヶ野(ごまがの) スミエさん(111歳)

「胡麻ヶ野 スミエさん」 写真

胡麻ヶ野スミエさんは明治33年4月15日生まれの111歳。100歳の時の骨折をきっかけに、特別養護老人ホームあさぎり園(都城市山田町中霧島)に入所、現在も元気に過ごされています。

 

朝起きたら洗面所で口をすすぎ、入れ歯を磨くことから1日が始まります。朝食を摂る食堂へは自分で車椅子をこいで向かい、体調をみながら普通食を摂ったり、優れない時はミキサー食を。普通食の時はお箸で食べ、食後も自分で移動と、できることはご自身でされるそうです。

 

好き嫌いもなく、食べることが大好きで、玉子とヤクルトは毎日。朝夕の食事の際に出されるふかしたお芋が楽しみで、大好きなサイダーはなんとケース買い! 取材中も果物ジュースとおやつをおいしそうに食べていらっしゃいました。

 

撮影時にかぶっていたニット帽は自分で編んだもの。編みものは110歳まで、100歳まではゲートボールや縄跳びをしていたというから驚きです。

 

誕生日や敬老の日などのイベント時にお孫さんが作ってきてくれる煮しめを楽しみにしているそうで、「4月の誕生日にはケーキと煮しめを沢山食べてうれしそうでしたよ。少し耳が遠いようですが、私たちが言っていることは理解してくれています。これまで大病もせず、風邪をひいても年に1回ほど。寝たい時は寝て、食べたい時は食べて、とご自分の意の向くままに過ごしていらっしゃるからお元気なんでしょうね」と担当者の松田達哉さん(31)。

 

近くに住む娘さんやお孫さん、親戚や友だちがよく遊びに来られるそうで、胡麻ヶ野さんの周りはいつもにぎやか。帰り際に「また来てね」と言ってくださった笑顔がとても素敵でした。(順)

 

□取材協力/特別養護老人ホーム あさぎり園

凄FILE No.2

「目標は世界への挑戦!」

松山 一成さん(72歳)

「松山 一成さん」 写真

『第23回みやざき県民総合スポーツ祭』、『第26回宮崎マスターズ陸上競技選手権大会』、『第3回都城さくらマラソン』など、今年に入ってからも数々の陸上競技大会に出場し、常に上位入賞を果たすスーパー長距離ランナー──それが、松山一成さんだ。

 

松山さんがマラソンに目覚めたのは、高校を卒業し航空自衛隊に入隊して間もなくの事。体力測定の一つとして走力テスト(1500m)を行ったところ、150人中2位という成績だったのである。それまでに陸上競技を訓練したことはおろか、自信すらなかったというが、これについて、松山さんは次のように分析する──「高校生時代に毎日、三股町長田〜祝吉町までの勾配の激しい通学路を自転車で通っていました。当時の道路は舗装もされていない砂利道でしたし、帰り道に至っては殆ど上り坂になるので、2時間近くはかかってましたよ!(笑) でも、そのお陰で、知らず知らずのうちに、体力や走力がついていたんでしょうね!」

 

以来、走ることに喜びを見出した松山さんは、来る日も来る日も走り続け、気付けば50年以上ものキャリアを持つランナーへとなっていた。そんな松山さんが走り続ける理由に、上長飯町に住む宮里学さんの存在がある。実は宮里さんは松山さんよりも4歳年上のランナーなのだ!

 

「宮里さんとは25年来の付き合いのある友人であり、ライバル、そして目標の人でもあるんです。私より年上の宮里さんが頑張っている姿を見ると勇気づけられますね! 私も負けてられないです!」

 

目標をいつまでも持ち続ける事は、人生を面白くする上で大事な事──と語る松山さんの夢は世界大会への出場。

 

「いつの日か世界を舞台に走れるように、これからも走り続けていきますよ!」(ガノ)

凄FILE No.3

「子供とのふれあいが元気の素」

京牟禮(きょうむれ) 繁さん(75歳)

「京牟禮 繁さん」 写真

昔なつかしの「竹トンボ」「風車」「コマ」「竹ヘビ」「ハト笛」などを作る竹細工名人の京牟禮さん。

 

宮崎県老人クラブ連合会の宮崎県「高齢者の知恵と技」普及・活用事業「くらしの名人」にも認定されていて、地元を中心に市内の小学校や保育園・幼稚園などの子供会や文化祭で子供達に竹細工を教える元気なおじいちゃんです。

 

京牟禮さんの作る竹細工は、コマに焼酎ビンのふたやフィルムケースなどの廃材を利用したユニークなものをはじめ、竹かごや竹灯篭、最近はチョウやカブトムシ、カマキリなどの昆虫も竹細工で作られているそうです。

 

また、竹細工だけでなく、わら細工や生け花もされるなど多趣味な一面も。

 

ご自宅には竹細工の作品がいっぱい飾られていて、私も懐かしいおもちゃを目の前についつい取材を忘れ遊んでしまいました。

 

「竹細工」 写真

京牟禮さん曰く、「竹細工は趣味で始めましたが、こうして子供達とふれあう機会もでき、いつも元気をもらっています。昔はお金で買う遊びも少なかったので、おもちゃと言えば手作りのものばかりでした。竹細工を教えに行き、子供達と一緒になって竹トンボやコマで遊んでると自分も童心に返ったような気になります」との事。

 

最後に健康の秘訣をお聞きしました!

 

「子供達とのふれあいと趣味の竹細工、そして早寝早起きです」(Q)

凄FILE No.4

「踊ることが私のいきがい!」

高野 マキ子さん(82歳)

「高野 マキ子さん」 写真

はにかんだ笑顔がチャーミングな高野さんは、今でも現役の「民踊」の先生。西岳高齢者舞踊教室で講師をしながら、発表会には自らも出演するパワフルな女性です。

 

高野さんが民踊教室を始めたのは、今から32年前の昭和54年のこと。長年、日本舞踊を習っていたため、「高齢者が楽しめる踊りの教室をやってもらえないか?」と声を掛けられたのがきっかけです。民踊は、おはら節などの民謡に合わせて踊るので、初心者や高齢者でも気軽に楽しむことができます。そのため、男女問わず人気の教室に。現在は20名の生徒さんへ月に一回、教室を開いています。最近は、話題の東京スカイツリー音頭を練習しているのだそうです。

 

そして楽しみにしているのが、西岳の祭りや都城市高齢者クラブ大会などの発表会。「この時ばかりは派手な着物を着て踊れるのが嬉しいし、とても楽しいのよ。発表会があるからこそ稽古にも張り合いが出ますしね」と、発表会の写真を見せて下さいました。写真のなかで笑う皆さんは、とても若々しく楽しそう! 「いきがいは踊り、そして地域との関わり。周囲の人に喜んでもらうこと」という高野さんの言葉通り、生徒さんの元気の源も「踊り」なんだなと感じました。

 

さらに、「日本舞踊は現在も習い続けています。踊るのが本当に楽しくて。好きだから続けてこれたんでしょうね。70歳を目標に頑張ってきましたが、あっという間に82歳になりました。踊りの他にも、健康指導委員や農産加工研究グループ、みのり会など色んな活動をしてきました。友達もたくさん増えたし、働いていた時より忙しいかも。家にいることが少ないですよ」と、茶目っ気たっぷりに語る高野さん。踊りを通して地域と積極的に関わっていく姿がとても印象的でした。(エタン)

凄FILE No.5

「ボランティア活動で日々充実」

櫻井 佐智子さん(87歳)

「櫻井 佐智子さん」 写真

都城市地域ボランティア連絡協議会事務局長、都城市南鷹尾高齢者クラブ会長ほか多数の肩書きを持つ櫻井佐智子さんのスケジュール表は2ヶ月先まで予定がびっしり。87歳という年齢を聞くと誰もが驚く、アクティブな女性です。

 

櫻井さんは戦後間もない22歳の時に結婚。「家のことだけでなく、社会に目を向けられる女性であってほしい」というご主人の言葉もあり、子育てがひと段落した40代から社会福祉を中心としたボランティア活動を始めます。

 

活動は多岐に渡り、障がい児学級のボランティアや、みやこのじょう子ども劇場の立ち上げ──また、昭和61年から得意の洋裁を活かした介護衣類制作を続けていらっしゃいます。

 

並行して南鷹尾高齢者クラブ会長を20年間続けており、介護予防教室、コーラスなどは地域の高齢者同士の繋がりを深める一助を担っています。また、年2回開催の三世代が集うイベントは、地元の子どもたちとお年寄りの交流行事として定着。一人暮らしの高齢者にとっても楽しみの行事となっているようです。

 

平成20年、これまでの様々な活動が評価され、自ら進んで社会に奉仕する活動に従事した人に国が与える「緑綬褒章」を授章しました。

 

「自分のこと以外にも少しの時間を使って人のお世話ができることが一番の幸せ。ボランティア活動は年をとってから始めるより、子育てが終わる頃から少しずつ始めるといいですよ。何より色んな活動を通じて自分自身にプラスになっています。ずっと続けてこられたのは、主人が理解ある人だから」といきいきと充実されている様子。現在、88歳のご主人と2人暮らし。

 

バイタリティ溢れる櫻井さんにたくさんの刺激を受けました。(順)

凄FILE No.6

「一枚の便りから広がる絆」

馬籠(まごめ) 英男さん(77歳)

「馬籠 英男さん」 写真

豪快な笑顔が素敵な馬籠さんは、乙房高齢者クラブの会長を務め、「高齢者クラブ便り」を月に1回のペースで発行しています。約30年の歴史がある乙房高齢者クラブですが、様々な事情で2年ほど活動停止の時期がありました。もう一度復活させよう! という気運が盛り上がり、平成21年5月に再スタート。馬籠さんは、会長としてクラブ活動に力を注いできました。

 

再スタートから一年が経ち、もっとクラブの輪を広げたい…との想いから、「高齢者クラブ便り」の発行を開始。月に一回、A4の紙一枚に活動報告や行事予定の案内などをまとめ、配布しています。例えば、グラウンド・ゴルフや地区体育まつりなどの活動情報を参加できなかった方へ提供したり、その月の行事案内、天気や健康に関することなど内容は多岐に渡って見応え十分! 会員の興味関心に応えるため、ご自身で本を読んだり、市や県から情報を得たりと勉強されています。最近好評だったのは、「認知症」についての記事。認知症の本を元に、予防や介護についての心構え10箇条を紹介しました。このような手書きで温かみのある便りは、会員の皆さんからの反応も上々。次の行事には参加しようかな…という方も増え、嬉しい輪が広がっているようです。

 

馬籠さんは、「一人暮らしの高齢者が増えている中で、この便りを通じて繋がりを深め、孤独感を感じないような地域作りをしたいですね。もっと内容を充実させていきたいな」とにっこり。いきがいは…? と尋ねると、「今はクラブ活動を充実させていく事で頭がいっぱい。次の行事が待ち遠しいと思われるような運営をしたいですね。もっと会員が増えれば良いなぁ」と意欲たっぷり。今後も、一枚の便りから多くの絆が生まれるに違いありません。(エタン)

凄FILE No.7

「作品作りに夢中です」

亀元 経義さん(75歳)

「亀元 経義さん」 写真

健康のために、グラウンド・ゴルフやジョギングで汗を流し、趣味の木工芸が何よりの楽しみという亀元さん。建設業をされていましたが、65歳で息子さんに代を譲ったのをきっかけに、趣味で木工芸を始めて10年だそうです。

 

お宅にお邪魔して、まず目に飛び込んできたのが、大日如来や不動明王、弘法大師などの仏像をはじめ、鷹やネズミなど、ズラリと並ぶ木工芸品の数!

 

木工芸を始めた当初は、まな板や花瓶の木台など簡単に出来るものを制作されていたそうですが、仏像教室に通うなどして基礎を学び、今ではジャンルにとらわれず、色々な作品に挑戦されています。

 

そうして今までに手掛けた作品は100品以上になるという亀元さんですが、実はすごい方なんです。

 

第61回・第62回宮日総合美術展・彫刻部門で2年連続の奨励賞受賞をはじめ、他美術展や作品展などで数々の賞を受賞されています。

 

「木工芸品」 写真

亀元さん曰く「自分で満足のいく作品ができた時が一番嬉しいです。作品を評価してもらうことで、次は何を作ろうか! という創作意欲も湧いてきます」とのこと。作品作りに夢中で時間を忘れ、夜中までされていることもしばしばだとか。

 

今年の美術展にも出展されるそうで、完成した作品を見せてもらいましたが、ズバリ! 凄かったです。受賞の際は、ぜひ、ご紹介させて下さいね。楽しみにしています。(Q)

都城ウオーキングクラブ
「都城ウオーキングクラブ」 写真

【ウオーキング】

日時/毎月第1日曜日、第2日曜日

TEL/22-0757

TEL/090-4587-5701

  五感で自然を感じながら、自分のペースでウオーキングを楽しんでみませんか? 都城ウオーキングクラブは、今年で創立11年目を迎えます。現在、会員は50歳から78歳の90名です。毎月第1日曜日は、季節の花々や自然探索を楽しみながらの約10kmのウオーキング、第2日曜日は朝に、緑道の清掃を行いながらの約4kmグリーンウオークをしています。その他、県内外で行われるイベントや大会にも参加しています。

グラウンド・ゴルフ
「グラウンド・ゴルフ」 写真

【グラウンド・ゴルフ】

日時/月・水・金曜日 9:00〜11:00

場所/乙房児童公園(乙房小前)

TEL/0986-37-2565(馬籠)

  初心者でも簡単にルールを覚えて参加できるグラウンド・ゴルフは、都城でも多くの方が行っている競技です。乙房高齢者クラブでは、現在10名が参加。週に3回、楽しんでいます。

  7月に行われた「都城市高齢者クラブ連合会大会庄内地区予選会」では、9名が参加し、そのうち4名が、9月に開催される市大会への出場権を獲得しました。現在は、県大会を目指して頑張っています。

三股町ハーモニカ愛好会
「三股町ハーモニカ愛好会」 写真

【ハーモニカ演奏】

日時/毎週金曜日 13:00〜15:00

場所/三股町第八地区 公民館・分館

TEL/0986-52-3005

  ハーモニカ愛好会は今年で創立13年を迎え、三股町・都城市の62歳〜82歳までのメンバー11名で、毎週楽しく練習しています。それぞれ音質の違う24本のハーモニカを使い分け、童謡・演歌・軍歌・民謡・アニメソングなど、幅広い演奏曲のレパートリーは約200曲。保育園や老人クラブ、温泉施設などでの演奏会も行っています。

  ハーモニカ独特の心和む音色を一緒に楽しみませんか? ハーモニカはポケットに入るオーケストラです♪

都城市介護衣類研究会
「都城市介護衣類研究会」 写真

【洋裁など】

日時/第4水曜日 9:00〜16:00

場所/五十市地区公民館

TEL/0986-22-6380(櫻井)

  昭和61年発足、五十市地区を中心とした洋裁が得意な女性10人の会。

  市販の介護衣類は高価なことから「温かみのある手づくりのものを」とメンバーがアイディアを出し、リフォームが中心で制作はボランティア。

  パジャマや洋服のほか、在宅介護生活に必要な簡易便器、幼児のための布おもちゃ等作るものは様々。依頼を受けて作ることがほとんどです。

広原生け花教室
「広原生け花教室」 写真

【生け花】

日時/第1・3金曜日 9:30〜11:30

場所/広原教育集会所

TEL/0986-24-4477(広原教育集会所)

  昭和55年頃発足。指導にあたるのは池坊で華道を長年学んだ平野ツルさん(91)。

  池坊は2012年で550年を迎える日本最古で最大の会員数を誇る京都の華道家元。

 

  教室は、地域、年齢問わず誰でも入会でき、お盆、クリスマス、お正月用などを生けることも。現在22名の方が四季折々の花を楽しんでいます。(花代のみ 月2,000円)

西岳高齢者舞踊教室
「西岳高齢者舞踊教室」 写真

【民踊】

日時/毎月20日 13:30〜15:30

場所/西岳地区公民館、
場所/折田代農業者中央研修館

TEL/0986-33-1261(高野)

  おはら節やシャンシャン馬道中唄などを踊る《民踊》の教室です。気軽に楽しく踊れるので、初心者でも大丈夫!今年も3名の方が入会され、10年以上続けている方もいらっしゃいます。

  秋に開催される都城市高齢者クラブ大会でも発表します。上手下手関係なく1年間の成果を発表する場として、みなさん張り切っています! 現在は、東京スカイツリー音頭を練習中です。


都城市高齢者クラブってご存知ですか?

「都城市高齢者クラブ」 写真

『都城市高齢者クラブ』とは、概ね60歳以上の方を対象とした会員制のクラブで、現在市内には152の高齢者クラブが存在し、7278名もの会員が集まる巨大な組織なんです。(平成23年4月1日調査)

『自分達で出来ることを、出来る範囲で、無理なく継続して、一緒に取り組む』という趣旨のもと、趣味やサークル活動を通して同世代の仲間を作ったり、シニアスポーツに参加することで健康保持・増進に繋げたり、現代社会や交通・防災・防犯などに関する講演会を開いて知識を身に付けたりなど、多岐にわたって様々な活動を行っています。

高齢者クラブの今年の目標は
『会員数1万人の突破』

今、都城市は4人に1人が65歳以上という高齢化社会になっています。

そこで、高齢者クラブでは、明るく活力ある長寿社会を目指して、自ら『健康』や『生きがい』を求めていかなければならない──、地域の良き伝統を次の世代に伝え、21世紀の活力とならなければならない──と考えています。

高齢者たちの人生が、生きがいのある幸せなものであるために、そして心と体の健康のために──、あなたも高齢者クラブの仲間になって、一緒に楽しい老後を過ごしませんか?

 

■入会・問合せ/都城市高齢者クラブ連合会事務局 TEL:0986-24-9700