神社・お寺の概要や、数々の催し、知らなかった作法など……
このコーナーをチェックして、2011年の初詣を一味違ったものにしよう!!
平安時代に栄えた島津荘(日本最大の荘園)の総鎮守としてご創建。その後、明治6年に都城県の総鎮守として現在の地に遷座した。
31日15時より年越し大祓い。終了後に、罪や汚れをはらい無病息災を祈る茅(ち)の輪くぐりを行える。
◆御祭神…アマテラススメオオカミ、トヨウケヒメノオオカミ、他5柱
◆御利益…福徳開運、商売繁昌
◆住所…前田町1417-1
[問] 0986-23-1395
約四百年前、旧領主北郷忠能公が館を定めてから明治維新まで続いた領主の館跡で、その中心天神様が鎮座。明治維新新政府の時、国家鎮護の神、武甕槌命・経津主・楠正成・島津義弘の霊を勧招して、武神として祀った後、宮丸巌興神社と高木、梅北の春日神社を合祀して社号を旭丘神社と改称し下長飯村の村社と定め、霊験あらたかな文武の神として市民の尊崇を集めている。
受験、厄除、武の神様。
31日16時から大祓除夜祭。元日0時からお神酒を振舞う。ジャンカン馬「城」の初参りは2時までと8時〜13時。雨天中止。
◆住所…姫城町13街区6号
[問] 0986-25-7150
霧島連峰の麓にある同神社は、霊峰高千穂峰をとりまく各聖地に祀られた霧島六所権現の一つで、東霧島権現、別当・勅詔院で霧島盆地・北諸地方を代表する山岳信仰の神社
元日0時より先着365名様に祝箸を授与。
◆御祭神…イザナギノミコト
◆御利益…広く農・工・商すべての開運、福寿・治病、航海、縁結び、安産など
◆住所…高崎町大字東霧島156
[問] 0986-62-1713
古来より蛇は家の守り神さまとされ、その中でも特に白ヘビ様は、家運繁栄・金運向上を授けるといわれている。
◆御祭神…自然神、白ヘビさま
◆御利益…家内安全、無病息災、商売繁盛、金運財運、交通安全、厄祓い、学業成就、縁結び、子宝、安産、子育て祈願
◆住所…高崎町前田1781-40
[問] 0986-62-4963
浄土真宗本願寺派のお寺。別名「西の寺」としても親しまれている。
都城は旧薩摩藩の領内であり、明治初頭までは念仏禁制の地だったが、「隠れ念仏」といわれる浄土真宗門徒の人々によって、念仏の教えは脈々と300年にわたり受け継がれてきた。念仏禁制が解かれた明治9年以降、旧薩摩藩の領内では次々と浄土真宗のお寺が建てられ、都城に建てられたお寺が攝護寺である。
31日23時半から除夜の鐘。元旦法要は元日6時半から。
◆御本尊…阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)
◆住所…牟田町2-16
[問] 0986-22-0034
浄土真宗本願寺派のお寺。本堂、山門が国の登録有形文化財である。
31日22時から除夜の鐘。元日7時から元旦法要。7日11時から七草式典。
◆御本尊…阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)
◆住所…庄内町12467
[問] 0986-37-0567
真宗大谷派のお寺。
31日23時開門、23時半頃から除夜の鐘撞き始め。元日0時、除夜の鐘終了後すぐ本堂にて修正会。同13時半から成人式。
※除夜の鐘は先着105名まで。
来寺者には記念の腕輪念珠が贈られる。
甘酒、ぜんざいの振る舞いもある。
◆住所…前田町8-20
[問] 0986-22-1396
三股町宮村地区に鎮座するお社。応永4年、(1397年室町時代)に領主藤原氏が天下泰平・国家安穏・万民安泰を祈願して当宮村地区の宗廟として建立した。
年越しカウントダウン後、打ち上げ花火(元日0時から)と共に新年を迎える。
◆御祭神…大年之神、若年之神、稗田之神
◆御利益…年神様のご信仰で、厄祓いに御利益がある。
◆住所…大字宮村3522
[問] 0986-52-0934
御祭神を六御柱祀っており、江戸末期の南九州の地誌「三国名勝図会」にも登場。神社の象徴「白蛇様」に出会えた者は神縁を得るとされている。
31日16時より大祓式、同16時半より古神符焼納祭、同23時半より除夜祭。元日0時より歳旦祭。
◆御祭神…オオナムチノミコト、スクナヒコナノミコト、他
◆御利益…開運、農業畜産、縁結び、学業など
◆住所…大字後川内1553-1
[問] 0984-42-0033
創建は崇神天皇の御代と伝わる。平安時代に性空上人が神社の傍らに寺院を建立して以来、明治時代に入るまで神仏習合の道場として栄える。
元日1時から歳旦祭。3日9時から元始祭。
◆御祭神…イザナギノミコト、イザナミノミコト
◆御利益…諸願成就
◆住所…祓川
[問] 0984-42-3838
当社は、第五代・孝昭天皇の御代に創建されたのが創祀。御祭神・神武天皇は狭野の地・皇子原に御降誕遊ばされ、御幼名を狭野命と称され、日本建国のスメラミコト、初代天皇様として御即位なされた。今なおその御神徳を仰ぎ、事始めの神、心願成就の神として、全国津々浦々より崇敬を寄せられている。
元日0時から歳旦祭、3日元始祭、同10時から狭野神楽奉納。
◆御祭神…神武天皇
◆御利益…事始の神様で交通安全、心願成就など
◆住所…蒲牟田117
[問] 0984-42-1007
約1050年前に天台宗高僧性空上人により御創建された古社。江戸末期に建造された本殿の雲龍巻柱や唐獅子牡丹等の彫物は見事であり、左甚五郎作といわれる柱である。また、樹齢500年の夫婦杉をはじめ、御神木も見もの。
31日10時から大祓式、元日0時から歳旦祭、元日から3日までは参拝者に甘酒を振る舞う。
◆御祭神…ヤマトタケルノミコト、オトタチバナヒメノミコト
◆御利益…開運厄除、身体健固、必勝祈願
◆住所…大字末永字白鳥1479番地
[問] 0984-33-5311
天孫降臨の主人公ニニギノミコトを祀る古社。老杉の木立が茂る参道を抜けると、荘厳な朱塗りの本殿が現れる。本殿は平成元年、国の重要文化財に指定された。
31日16時から大祓式、同17時から除夜祭。元日0時と同2時から霧島九面太鼓奉納。同5時半から歳旦祭。2日8時から初日供祭。3日8時から元始祭。
◆御祭神…ニニギノミコト
◆御利益…国家安泰、家内安全を中心に全般にわたる。
◆住所…霧島田口2608-5
[問] 0995-57-0001
初詣にまつわる素朴な疑問あれこれを、御年神社の権祢宜(ごんねぎ)・黒木興輔さんに伺いました。
知ってるつもりのアナタも、ぜひ読んでみて。新たな発見があるはずです。
◆そもそも初詣って何?
──一般的には、新年になってから初めて参拝し、一年の無事と平安を祈ることを言います。特に、このようにしないといけないという決まりはありません。新年のお祝いの一環に、節目として行っている方も多いと思います。いつから始まった…というわけではなく、自然と始まった昔からの習慣です。
◆三社参りって何?
──三社参りは、一般的に3つの神社を詣でることを言います。日本全国で、風習として根付いている地方と全く風習にない地方と分かれています。
まず自分の居住する一番近所の神社(氏神神社)を詣で、そして崇敬する神社を詣でるというのが一般的です。
◆三社参りをすると、神様同士がケンカをするのでは?
──大丈夫です。八百万神という言葉があるように、日本には多くの神さまがいらっしゃいます。それぞれの御神徳をもって、協力して守ってくださいますよ。
◆三社参りをしないと効果がないの?
──そういうことはありません。一社でも三社でも、その方の信仰している神社を参ることが大切です。
◆お賽銭って、幾らでも良いの?
──お賽銭は、入れなくても、幾らでも。ご自分のお志で構いません。お賽銭の額で、御利益が変わることはありません。願い事を願うか、願わないかが大切なことです。
◆「熊手」と「破魔矢」って?
──熊手は「福をかき集める」、破魔矢は「厄除け」という意味合いで縁起物として持ち帰られます。神社では、きちんとお祓いをして、授与しています。
◆古い破魔矢やお守りをいつまでも持っていても大丈夫なの?
──一年に一回、取り替えるのが望ましいです。神道で一番大切にしていることが、「清浄を保つこと」です。一年経つと穢れがつくと考えられています。それを清めるためにも、一年お祀りしたものは神社に納め、新しいものに取り替えた方が良いでしょう。
◆引いたおみくじは、持ち帰るのと結んで帰るのと
◆どちらが良いの?
──これも、決まりはありません。元々は結んで帰る習慣はありませんでした。結んで帰るのは、世間一般に広まった慣習的なことです。持ち帰っても問題はありません。
皆さんは、どのように参拝をしていますか? 「よく分からないし、適当にやっていますよ」という方も多いのではないでしょうか。今回は、私が教えて頂いた通りにやってみました。
神社では、まず鳥居をくぐり手水舎へ。参拝の前に、心身を清めることが大切! ここでは、手と口を順に清めていきます。順序は、左手→右手→左手に水を溜め口をすすぐ→最後に左手という順です。今まで何も考えずに手を洗うだけだった私は、この作法にきちんと順序があるというのに驚きました。やってみると、確かに、心が洗われる感じです。
そして、いよいよ神前へ。拝礼の作法は「二拝二拍手一拝」と言われています。拝とは、90度におじぎをすることなんだそうです。そのように深く二回おじぎをした後、胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下げます。そして、肩幅程度に手を広げ、二回手を打ち、最後にもう一度おじぎをします。丁寧に行うと、気持ちも引き締まり、真剣に願い事をしていました。
このように、一つ一つの作法を丁寧に行うと、自分の背筋もピーンと伸び、気持ちも新たに2011年を過ごすことができるはず! 皆さんもこれを参考に、やってみて下さいね!(エタン)