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特集「都城アワード特別企画 2008年の都城をニュースで振り返る 読者投票新聞「NEWS KIRISHIMA」」

2008年は、硬直した行財政、交付金の削減、地方と大都会・中心市街地と中山間部という地域間格差、所得格差、少子高齢化、医療・福祉の諸問題、国内消費の低迷、輸出依存の経済成長など、ここ十数年言われている構造的な国内問題に、グローバル化の流れの中、行き過ぎた金融重視の世界経済の大きな歪みが、人々の暮らしに大きな影を落とした。

 

都城でも有名企業の相次ぐ経営破綻、景気低迷から秋以後の急激な不景気、夏場をピークとした物価の上昇、ガソリン価格の乱高下、都道府県別第2位の高い自殺率、隣県より多い振り込め詐欺の被害、ウエルネス都城花火大会の中止、飼肥料の原料高、急落のまま下げ止まりの牛の価格、四家中学校の廃校の決定といった暗くなるニュースに、食品偽装、汚染米、飼料の産地偽装、上水流、高崎の一般廃棄物最終処分場の漏水問題などの頭にくるニュースが重なり、暮らしに大きな不安を与えた。

 

大きな災害や台風被害はなかったが、夏、全国的な話題になった「ゲリラ豪雨」が都城でも雷光と共に幾度となく発生し、降雨量1時間に76.5ミリという全国の観測史上最大の降雨量を記録した。

 

一方、明るいニュースとしては、島津発祥まつりの開催、ボンパク(都城盆地博覧会)や軽トラックの朝市・都城ぼんち市の開催、イオンモールMiELL(ミエル)都城駅前のオープンや商業施設、お店の出店ラッシュ、津曲選手のオリンピック出場、ITビルに大手会社のコールセンター進出などが挙げられる。

 

そこで霧島フォーラムの読者にも「昨年の都城に関する出来事で、1番のニュースは?」という設問でアンケートを取ってみた。

第1位
イオンモールミエル都城駅前店オープン (164票)

●都城は中央通りも寂しくなっていてお店も行く所が限られている中、イオンができたことで他のお店にも刺激されるのでは!? 願いはどの店にも頑張ってもらいたい。(幸せママ/26歳)

 

●都城には遊べる場所、時間を潰す場所が少なかったのでジャスコとMiELL、大丸のセンターモルがあることで選択肢が増えたので。(く〜ちゃん/27歳)

 

やはりと言うか、当然と言うか、「イオンモールMiEll都城駅前店」のオープンが断トツの1位。あれだけの規模の大きいショッピングセンターの誕生は、都城において、10年、20年に1度の出来事だろう。また、初めてのダイエーが核店舗のイオンモールということで、全国的にも注目を集めた。

第2位
夏の夜空から突然消えた花火大会 (16票)

●毎年欠かさず行っていたのでかなりのショック。復活して欲しーっ!!(せいぱんまん/?歳)

 

●沖水川河川敷の花火大会、すごく楽しみにしていたのに、すごく残念!! 神柱公園の8月4日の箸まつりもなくなったでしょ!? 近隣住民への配慮とはいえ、やっぱりないと寂しいなぁ…(トトロっ子さん/35歳)

 

2007年の年間都城アワード、最優秀企画賞で、盆地まつりと共に都城の2大イベントであった「ウエルネス都城花火大会」の中止は、市民に大きなショックを与えた。

 

中止の原因は、打ち上げ場所近くの水田に花火の玉殻が散乱して、被害を及ぼしていたことが前から問題になっており、それに代わる場所も確保できなかったという理由だ。それに加え、不景気に人不足も影響して運営が大変という声も実行委員の方からも伺っていた。

第3位
都城が商業都市化── 大型店続々登場 (11票)

●ニトリやイオンモールなどのオープン。都城もいよいよ商業地化してますね。(のん子ちゃん/44歳)

 

●ニトリやらミエルやら、エムズガーデンやら沢山オープンした。(ひままり/35歳)

 

2008年は、イオンモールの他にも「森の駅エムズガーデン」と「ニトリ」のオープンを始め、「コメリ」もあちこちに店舗を増やし、蓑原にはタイヨー、コスモス薬品、シマムラ等の大型商業施設に、今年スーパーキッドが加わった。店舗の大型化は、ここ10年ぐらい顕著になっている。また、大学周辺には、「南九州大学都城キャンパス」の開校を見込んで飲食店が次々オープンした。

第4位
なぜ!?── 産婦人科丸田病院が民事再生法申請手続き

●丸田病院は子供が産まれた所なのでニュースを見てビックリしました。なくならないで欲しいです。(ここちゃん/27歳)

 

●今、妊娠8ヶ月の私にはビッグニュース。あそこは患者も多いと聞いていたのに、なぜ??…と不思議でたまらない。(イブママ/26歳)

 

丸田病院は、都城及び周辺地域における周産期医療の中心的な役割も担い、不妊治療も行っていて患者も多かったので「なぜ!?」という疑問も大きかったのだろう。新聞等の報道によると、医師や看護師不足と診療報酬の改定による減収が原因で経営悪化になったということだ。ここにも深刻な産婦人科医不足と全体の医療費の抑制という行政の影響が出ている

 

丸田病院では、民事再生法の適用申請後も従来通り診療を継続しており、医師、看護師も今後増員し、債権者の協力も仰ぎ、自力再建を目指している。

第5位
上がるの?下がるの?ガソリン代 (8票)

●子育ての真っ最中。全てのものが値上がりし、節約を余儀なくされる。(柊宗ママ/37歳)

 

現在、ガソリンの小売価格は、110円前後と5年前の水準まで下がったが、昨年の夏には、180円台という想像を超える価格を付けた。

 

また、GWの前後に暫定税率の期限切れの混乱で、価格が20円前後上がったり下がったりしたのが、印象深い。

第6位
相次ぐ地場有力企業の経営破たん (6票)

●大企業などの倒産、債務整理などが目立った1年だった気がします。(ぱんだ/30歳)

 

破たんが相次ぎ、ニュースが流れる度、暗く不安な気持ちを抱いた方も多いだろう。再建を目指している企業もあり、何とか頑張って欲しい。

第7位
全国が島津家に注目── 都城も島津一色に (5票)

●内外に島津発祥をアピールできた。(ナースマン/42歳)

 

大河ドラマ「篤姫」ブームも手伝って、島津発祥の地として色々話題になった。11月には都城市、曽於市、志布志市、三股町の3市1町が参加して、約1ヶ月に渡って「島津発祥まつり」が様々な場所でいろんな形で行なわれた。2010年3月には、島津家の屋敷も一般公開される。

その他のニュースでは…

 

★第8位『もうすぐ開校! 南九州大学』

 

★第9位『青島あきな 知事より宮崎県大使に任命!!』

 

★第10位『ゆぽっぽ 来場300万人達成』

 

…というものがあった。