No.18
笛水の元気を発信!
都城市高崎町 笛水公民館館長 春村 光行さん(62)
人とのつながりを大切に、まずは自分から動くことを心掛けています──と話すのは、都城市高崎町笛水地区公民館館長の春村光行さん。地区公民館館長を8年間務め、笛水地区の地域おこしに尽力してきた。
緑豊かな山間地域の笛水地区には、392人(世帯数164戸)が生活している。昭和30年代をピークに人口は減少。山間部ということもあり、過疎化、高齢化が進行している。そんな笛水地区で、『笛水をどげんかせっせ活性化すっど!』を合言葉に活動をしているのが、春村さんを中心とした笛水地区活性化委員会だ。
「地元で採れる農産物を地域で販売したい」、「地域の拠り所となる建物が欲しい」との声から、平成19年には農産物直売所茅葺の里を建設した。
「資金不足に悩みましたが、全世帯が寄付してくれたり、建設資材もほぼ無償で提供してくれたりと地区内外から協力を得ることができました。建設も地域住民がボランティアで行い、まさに笛水の力を結集した直売所となりました。『みんなで協力し合い、やりきる』これが笛水の良いところなんです」と振り返る。
平成22年には地域住民の念願だった小中一貫教育を実現。実際に小中一貫教育を行っている広島県の学校へ視察に行くなど、実現に至るまで地域全体で努力してきた。
「これまでも、地域で子どもを育てていこうと、稲刈りや餅つきなどの行事を行ってきましたが、小中一貫教育が実現したことで、さらに地域と学校の連帯関係が生まれました。また、笛水小中学校は、校区外からも入学可能な学校区特認が承認されています。いじめや登校拒否で悩んでいるご家庭の選択肢の一つとして考えて頂ければ」と教育への思いも熱い。
また、笛水の良さをアピールするために、笛水ウォークやキッズボンパクなどの体験型イベントも多く実施している。
「イベントを通して、笛水の良さを知ってもらい、他地域の人たちに【第2のふるさと】と思ってもらえるような地域にしたいと思っています。平成21年には県のいきいき集落にも認定され、笛水に足を運んでくださる方が増えました。これからも笛水の魅力を伝えていきます。ぜひ一度、遊びに来て下さい」とにっこり。
春村さんの優しい笑顔と話しやすい雰囲気に魅了され集まってくる人も多い。私もすっかり大ファンになった。 (エタン)