No.2
感謝の気持ちで
真摯に向き合う
(財)日本習字悠光習字教室主宰 雅号 悠光
永吉 真由美さん(41)
学んでも学んでも奥が深い書の世界。いくら書いても飽きません―――こう話してくれたのは、様々なデザイン書で表現を続ける永吉真由美(雅号 悠光)さん。企業や商品のロゴ、命名書などを手がける、今注目の女性だ。
皆さんは、写真右のような『気晴れ』という文字を目にしたことはないだろうか。これは、一昨年、口てい疫が発生した際に、永吉さんが「宮崎を元気づけたい」という想いで書いたものである。この書は、ポストカードとして販売され、売上は義援金として寄付された。「頑張れという言葉は、頑張っている人には辛い言葉。都城には、せっかく【きばれ!】という言葉があるので、それを活かしたかったんです」と言葉に込められた意味を教えてくれた。この書に元気づけられたという反響は想像以上に多く、今でも大切に持っているという嬉しい声も届く。
「書く前は、必ず文字の意味を調べ、その意味にあったイメージを膨らまします」と見せてくれたのは、最近書いたという命名書。「生まれたばかりのお子さんの名前を書くことは、とても光栄で幸せなことです。名前の意味を考えながら、一文字ずつ大切に書いています」と優しく笑う姿が印象的だった。
また、今までを振り返り、「人との出会いに恵まれ、活動の場が広がりました。これからも人との繋がりを大事にしたいですね」と話す。その顔は、新たな一歩を踏み出す決意に満ち溢れていた。
心まっさらに、書と向かう―――永吉さんは、これからも表現し続ける。(エタン)
■(財)日本習字悠光習字教室主宰 山之口・MJ教室
TEL/090-8401-1358 ツイッター/yuko_fudemoji