有限会社 栗山ノーサン
■取材協力/有限会社 栗山ノーサン
代表取締役 栗山 國治(84)
都城市大王町33号12番地
TEL/0986-23-8491
今回は昭和53年1月創業の有限会社栗山ノーサン、営業部の中本真也さん(45・写真左)、商品開発課の池田吉啓さん(47・写真右)に話を伺いました。
都城は豚出荷額日本一の畜産王国。当社では、毎日、都城食肉センターでと畜された豚の足、耳、頭、内蔵などの副産品を丁寧に下処理し、製品にしております。また、5年程前からはこれらを使用した豚加工商品の製造も始めました。
そもそも、当社は飼料用原料向けに、畜産物の不可食部分を回収・販売する業者として創業しました。その際、出入りしていた南九州一円の食肉センターで目に付いたのは、廃棄される大量の豚足。「この畜産資源を有効活用しない手はない」と、豚足の製品化に着手しました。
当時は市場性が乏しく、思うように売れず、廃棄せざるを得ない苦しい時期もありましたが、昨今のコラーゲンブームも追い風になり、加工品事業は当社の一押し事業として成長しております。とはいっても、まだまだ地元の方が日常的に食べるところまでは持っていけていないのが現状。長年の課題は豚の副産品のイメージチェンジです。豚特有の臭みをなくす処理や、豚足は骨を抜いたり、食べやすい大きさに細かく切るなどの工夫も施すなど、日々、チャレンジが続いております。製造ラインは多くの工程で機械化されていますが、自動処理が難しい部分は1つ1つ手作業。非効率ではありますが、皆様に美味しく食べて頂きたいという思いからです。
特にメインの商材の豚足については、全国的にみても、めずらしいほど様々な種類の商品を取り揃えており、専門メーカーとしての自負もあります。加工商品については調理済みなので、解凍するだけでそのままでも、簡単なアレンジで様々な料理にも変身します。「今までは苦手だったが、美味しく食べられた」などのお客様の声を頂くことが何よりの励みです。毎年、都城盆地まつり、霧の蔵の花・秋まつり、鷹尾夏祭りで、豚ハラミの炭火焼き、豚足の鉄板焼きなどを販売していますので、ぜひお立ち寄り下さい。
今後は、おかずとしても皆さんに召し上がって頂けるよう、調理法の提案にも力を入れていきたいと考えています。2013年6月から始めるFacebookでは、商品開発の裏側や試食会、調理法などを紹介していく予定ですので、ぜひご覧下さい。 (順)
豚酢もつの本場、福岡。居酒屋ではお通しの定番、というほど一般的に食されており、使用されるもつは、コブクロやミミなど様々。従業員が福岡に行った際、「これだ!」と早速商品化することに。同社の豚酢もつは、南九州産の豚のガツ(胃袋)を使用し、地元の調味料を使用するというこだわりも。ピリ辛ポン酢味のさっぱり風味は酒の肴にぴったり。コリコリとした食感が本場、福岡でも好評で、東京、大阪など全国で販売。そのままでももちろん、梅肉ソースと和えたり、バジルソースでイタリアン仕立てにしてもおすすめ。
※同社商品は当社ほか、道の駅都城(都北町)、まんなか市場(甲斐元町)、ハピネス都城店(大王町)、めんくい(北諸県郡三股町)などで購入できます。