お茶のさかもと
お茶のさかもと
社長 坂元 年郎(64)
北諸県郡三股町宮村2985-13
TEL/0986-52-0304
営業時間… 9:00〜19:00
今回は、昭和56年創業のお茶のさかもと、専務取締役の坂元寛之さん(37)【茶専門経営士 茶匠、日本茶アドバイザー】に話を伺いました。
都城は、全国でも有数のお茶どころ。当店は、市場で厳選した茶葉を県内外のお茶屋さんへ卸したり、小売店として一般の方へ販売しています。問屋の目利きで選んだ良質なお茶を、適正価格でご提供できるのが強みです。
近頃はペットボトルで気軽にお茶が飲めるようになり、急須でお茶を入れる方が減っています。この急須離れを何とかしたいと、様々な取り組みをしています。
若い方にもお茶を飲んで頂きたくて、ネーミングやパッケージデザインにも工夫を。人気商品の「よかにせ」は、イケメンらしい爽やかさ、「よかおごじょ」は女性らしいしっかりとした中にある優しい風味を表現。「都城」を発信したくて、方言で呼び名をつけました(各100g・1050円)。お土産や引き出物、出産祝いなどにも喜ばれています。また、気軽に買えてデザインもかわいい飲みきりサイズのお茶も、色々な種類を販売しています(10g・100円〜)。
「急須でお茶を入れること」のきっかけ作りに、未来の消費者である子どもたちを対象に発案したのがT-1グランプリ。2007年から実施しています。小学3〜6年生を対象に、○×筆記クイズ、お茶の種類当て競技、お茶の入れ方競技の3つの項目で総得点を競い、日本茶の茶(チャ)ンピオンを決定するイベントです。楽しく学んでもらえる工夫を凝らしつつ、テキストなどで事前学習しなければ得点できないほど本格的。しかし、子どもにも保護者にも好評で、リピート参加者も多く、おかげさまで毎年定員の100名を上回る参加を頂いています。
当初は都城のみのイベントでしたが、2010年からは県全体イベントとなり、今年2013年2月17日で三回目を迎えました。県外のお茶屋さんにも広まり、現在は北海道から鹿児島まで、約20箇所で行われるイベントに拡大、14年秋には初の九州大会が宮崎で開催される予定です。
このT-1グランプリをきっかけに、全国の開催者と意見交換するT-1サミットも開催するようになりました。県を越えた繋がりもでき、業界発展を目指すもの同士のコミュニケーションの場となっています。
今後も新しいことにチャレンジして、お茶の素晴らしさをどんどん発信していきたいです。 (順)
「世界緑茶コンテスト2009」(お茶の新しい需要を期待される、斬新で市場性の高い商品のコンテスト。世界緑茶協会 主催)で評価され、最高金賞を受賞した「mujii」。
ぱっと目を引く、カラフルなデザインパッケージが印象的。「色々なお茶が飲みたい」という消費者の声を活かし、6種類のお茶が選べて楽しめる。1個、20g・525円〜という手頃な価格帯も人気の理由のひとつ。若い女性やギフト用として購入されている。ホワイトデーにもおすすめ。