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「西部日本ライトフライ級 新チャンピオン! 内野々 大叶選手」

「内野々 大叶選手」 写真

内野々 大叶(うちのの・やまと)(26)

本名…内野々竜一

 

三股町出身、都城市在住

ウエスタン延岡ジム所属 ライトフライ級
(48.9kg) 10戦3勝(1KO) 2敗5分

右打ちのボクサーファイター

プロボクサーの内野々大叶選手は、昨年12月16日、後楽園ホール(東京)で行われたボクシング全日本新人王決定戦で、ミニマム級チャンピオンの座をかけ挑んだが惜しくも準優勝。その後、ライトフライ級に階級をひとつ上げ、新たなスタートを切った――。

 

5月19日、九電記念体育館(福岡市)で行われた西部日本ライトフライ級タイトルマッチでは、前回引き分けだった平井雅樹選手(宮崎ワールド)と二度目の対戦。6回フルラウンドの結果、判定ながらヒット数で相手選手を上回り、3-0で圧勝した。

 

「平井選手は打たれ強く根性がある選手。ダウンを奪えそうな場面がいくつかあったが、想像以上にタフで苦戦した。スタミナが持ってよかった」と試合を振り返る。

 

このタイトルマッチは、当日のメインイベント。先の新人王決定戦での実績が評価され、決定した。階級を上げた後は、以前とトレーニング方法を変え、新たな気持ちで臨んだ。ミット打ち、ラウンド数を増やしてのスパーリング、走り込みと、追い込み型を重視。これまでの反省からガードの甘さを克服し、スタミナ対策のサンドバックの打ち込みも功を奏した。

 

今回は1カ月前に試合が決定。いつでも戦えるようにと普段から準備していたとはいえ、急遽決まった試合にバタバタの調整だったという。試合決定後、すぐに減量を開始。普段の体重は58kg。52kgまでは順調だったが、以前より筋肉がついていたせいか、停滞期に苦しみながらも、約10kgの減。万全の状態で当日を迎えた――。

 

「内野々 大叶選手と叶真くん」 写真

長男の叶真(とうま)くん(5)は会場で応援。勝利の花束贈呈の大役を任された。

「どんな選手とでも戦う。とにかく試合相手を探して欲しい」とジムの会長に懇願していたという。日本チャンピオンへの最短コースでもあった新人王を逃した今は、とにかく試合をして勝ち進んでいくしかないからだ。

 

「今は新人王戦の時よりメンタル、コンディション共に絶好調。ライトフライ級からスーパーフライ級までどの階級での試合も受けるつもり。一戦一戦を大切に、日本ランカーと対戦して更に上を目指したい」と話す。

 

試合が終わったばかりの内野々選手だったが絶好調の今、とにかく試合がしたいという気持ちが溢れていた。当面はその日に向けた練習、対戦相手探しに奔走する。(順)