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「みまた演劇フェスティバル 『まちドラ!2013』 〜まちなかでドラマに出会える町〜」

 

「まちドラ_観客」 写真

5月24日(金)〜26日(日)、三股町にて、「みまた演劇フェスティバル『まちドラ!2013』」が開催された。このイベントは、三股町のまちなかを歩きながら様々なドラマを楽しむことをテーマに昨年から開催されている。

 

イベントの中心となった「ヨムドラ!」は、三股町内の各所を特設の劇場に仕立ててのリーディング(朗読劇)公演で、脚本は全て三股町立文化会館戯曲講座で生まれたもの。 公募で集まった町民チームが九州の若手演出家とともにつくる3作品と福岡、長崎、宮崎の劇団・ユニットが演じる3作品の計6作品が上演された。

 

町民5人により上演された「F2F」は、「演劇関係いすと校舎(福岡県行橋市)」の守田慎之介さんが演出。テンポよく方言で演じる演者や、舞台だからこそのハプニングに観客から笑いが起こっていた。

 

「まちドラ_cafe」 写真

町体育館前の町道に作られた特設の「まちcafe」は、カレーやお茶、珈琲などの店が出店し、ゆっくりと寛げるスペースに。中央に設置されたパネルには「撮るドラ!」班が撮った当日の参加者たちの写真が貼られ、自由に持ち帰れるようになっていた。また、青々とした木の下にはカラフルなマットが敷かれ、寝転びながら出張図書館の絵本を楽しむ子どもたちの姿も。

 

ヨムドラ! の他にも、カクドラ!(書くドラマ)「90分でセリフ書いてみる? 戯曲講座」や、ミルドラ!(観るドラマ)「のべおか笑銀座『ひょっとこどっこい』」などのイベントも行われた。

 

90分間でシナリオを書く「カクドラ!」には6名が参加。短い会話をつないでセリフにし、自分だけのドラマができあがった。それらのシナリオは、当日、福岡の人気劇団が演じ、観客を笑いの渦へと誘っていた。

 

「まちドラ_ツアコン」 写真

観客たちは、ツアーコンダクターに扮した役者とともに劇場間を歩いて巡る。舞台に参加した役者や演出家も、自分の出番が終われば列に加わっていた。役者と観客が一緒に町を歩き、それぞれに演劇の話で盛り上がる様子は、通常の舞台公演では見る事のない光景だろう。まさに、役者と観客の壁のないイベントだ。

 

参加者の中には、「町内を歩くことで普段よりもじっくりとまちを見ることができ、三股町の良さを再発見した」という女性も。演劇を通じ、三股町を盛り上げ、三股町と深く関わることのできるイベント「まちドラ!」。次回の開催が楽しみだ。 (エタン)