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「自分で育てる喜びを── 「レンタルファームで自給自足の第一歩」」

近年の食の安全に対する関心や自然派志向など様々な観点から、消費者自ら野菜づくりを楽しむ人が増えている。都市部などでは自宅に庭がない家が多く、プランターやベランダ菜園からスタートし、もっと家庭菜園を楽しみたい人向けの「レンタルファーム」も登場している。

 

このレンタルファームが意外なことに都城にもあると聞き、「雄児石(おごいし)ランド」リーダーの福地大蔵さん、事務局の児玉章太郎さんへ話を伺った。

 

自分で育てる喜びを── 「レンタルファームで自給自足の第一歩」 ─  「雄児石(おごいし)ランド」入り口

 

雄児石ランドは都城市梅北町雄児石地区にある広さ約500坪の畑地。東京在住の方が土地を手放すにあたり、仕事仲間で共同購入し、「過疎化する地区を貸し菜園で活性できれば」と3年前からレンタルファームを始めた。

 

自分で育てる喜びを── 「レンタルファームで自給自足の第一歩」 ─ 元気よく育っている野菜たち

1区画単位(3m×4m/8畳分程)で貸し出しており、料金はなんと無料。現在、会員は約50名で、30代独身女性から60代の男女など10名程の方が活動している。

 

耕運機やくわなどは畑近くの倉庫にあり、会員は自由に使用できる。決まりは特になく、自分が借りている畑の草刈りなどの管理は責任を持ってするなど基本的なことのみ。

 

畑仕事が初めてという方も多く、失敗もあるが会員同士でアドバイスをしながら農作業を楽しんでいる。畑の近くには所有の山1000坪もあり、夏にはバーベキューなど利用者間の交流会もあった。

取材時は9月中旬。日差しが強くうだるような暑さの中、畑ではトマト、なす、きゅうり、唐辛子などの夏野菜やハーブが元気よく育っていた。

 

自分で育てる喜びを── 「レンタルファームで自給自足の第一歩」 ─ 畑での作業風景

作業をしていた60代男性は福岡在住。出張の合間に畑に寄るのが楽しみだという。「自分で植えたものが育って実をつけ、それを食べられることがなんといっても楽しみであり、魅力だね」と、くわを片手に流れる汗を拭いながら話していた。

 

利用申し込みは随時受け付けている。希望者は現地を案内してもらえるそうなので、興味がある方は一度連絡を。(順)

 

■問合せ/雄児石ランド事務局

TEL/090-2510-4048(児玉) Mail/ogoishiland@gmail.com