さる7月31日(土)、8月1日(日)に香川県高松市総合体育館第一競技場で行われた第36回全日本空手道連盟剛柔会 全国空手道選手権大会(主催/全日本空手道連盟剛柔会)で、都城市の井上秀樹さん(16)が組手競技 少年男子(高校生)の部で第三位に輝いた。
競技は組手と形があり、組手には小学生から一般の男女838名が参加した。
井上さんは宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校の1年生。学校ではバスケットボール部に所属する傍ら、全日本空手道連盟剛柔会心武会にも所属し、強くなりたくて始めたという空手歴は7年。部活があるため現在は週に1回道場に通い、社会人を相手に練習している。
県大会で優勝し、今回が初の全国大会出場となった井上さん。大会前は口蹄疫の影響で道場が使用できず思うように練習ができなかったが、「特に緊張はせず平常心で臨めた」と冷静に振り返る。しかし、「パワーのある外国人選手とは当たりたくなかった」と笑顔で高校生らしい本音も。大会では自分より大きな相手選手に得意技のカウンター攻撃が炸裂し勝ち上がるも、準決勝では相手の強烈な上段回し蹴りが入り、敗北。
「普段はひょうひょうとしているが試合になると目つきが変わり集中力がある。攻撃タイプだが相手に合わせて戦い方を変えられる器用さも持っている。負けた対戦相手のデータを分析し具体的な目標をたてて次に生かせる選手」と指導者の三村昇さん(40)は高評価。
「大会には同じ道場で年下の選手も参加したが、合間に勉強を教えてあげるなど面倒見がいい優しいお兄さんの一面も。空手は人のためにも役立つ格闘技。一生続けてもらいたい」と今後にも期待。その言葉に「勉強と部活、空手を両立させて続けていきたい」と応える井上さん。
まさに文武両道の高校生。今後の活躍に注目したい。(順)
■問合せ/全日本空手道連盟心武會剛柔流
090-4351-1557(三村)
練習場所/三股西小学校、三股三地区公民館、三股交流プラザ