いよいよ春。ポカポカ陽気に誘われてお出掛けするのも良いけれど、たまにはのんびりと読書はいかがでしょうか。今回は、「春」をテーマにエタンおすすめの6冊をご紹介します。
Presents/〈作〉角田光代〈絵〉松尾たいこ
直木賞作家角田光代さんが、「女性が一生にもらう贈り物」をテーマに書いた12篇の短篇集。この小説の中に、春はたくさん登場してきます。中でも、「鍋セット」は、初めての一人暮らしの切なさが描かれており、胸がきゅうっと締め付けられます。きっと同じような経験をしたことのある人、多いのでは。他にも、春の終わりの失恋話やランドセルの話など、春を感じる短篇がずらり。女性に人気のイラストレーター松尾たいこさんの挿絵も、心和みます。春の夜に一人でじっくり読みたい一冊です。 |
手紙を書きたくなったら/木下綾乃
イラストレーター木下綾乃さんの手紙についてのあれこれ本。最近、手紙を書いたのはいつですか?春は出会いと別れの季節。大好きな人たちと離ればなれになるのは寂しいけれど、手紙を書くと何故だか身近に感じるはず。お手軽なメールじゃなくて、たまには手紙を書いてみてはいかがでしょうか。この本には、手紙好きな木下さんオススメの手紙を楽しむ方法がたくさん載っています。読んでいると、すぐにでも大事なあの人に手紙を書きたくなりますよ。 |
重力ピエロ/伊坂幸太郎
2008年に本屋大賞を受賞した伊坂幸太郎さんの代表作である重力ピエロ。5月に映画も公開されることで、再び注目を浴びています。この作品に登場する男の子の名前が、「春」。連続放火、グラフィティアート、遺伝子…全ての謎が繋がっていく伊坂ワールドの快感に酔いしれて下さい。家族や正義について、考えるきっかけにどうぞ。 |
はじめてのおつかい/〈作〉筒井頼子〈絵〉林明子
春は、はじめてのことを多く経験する季節。初めてってだけで、すごくドキドキしちゃいますよね。子どもの頃は、初めてが多くて、毎日わくわくしていたっけ。この作品では、みいちゃんのはじめてのおつかいのお話。近くのお店へ行くだけなのに、大冒険です。お子さんにはもちろん、新しいことを始めようとしている大人のあなたにもオススメ。 |
わたしと小鳥とすずと/金子みすず
詩人金子みすずさんの童謡集。「春の朝」は、春到来の幸せをかみしめることが出来ます。自然に目を向け、人を大切にしたくなる一冊です。 |
美人の日本語/山下景子
毎日、一語ずつ紹介している言葉の本。日本語の響きや意味の美しさを再認識させてくれる一冊です。一日一語、心に留めて生活すると、明日が変わってくるかもしれません。 |