国際化社会の流れの中で「英会話」の重要性は益々高まる傾向に…。児童・生徒だけでなく「先生」もうかうかしていられない時代…。
☆小学校新学習指導要領案…平成23年度より全国の小学校に「外国語活動」いわゆる「英会話」が必修化
学習指導要領改定に伴い平成23年度から小学5、6年で外国語活動が必修化される。これを受けて文部科学省は、全児童が授業で使用する共通教材「英語ノート」の試作版も作成した。
一定水準の授業レベルを確保するのが狙いで、読み書きよりコミュニケーションを重視、テキストに英文は皆無でイラストが満載となっている。また、世界の主な挨拶など異文化コミュニケーションを重視した内容となっている。
2年間で学ぶ語彙(ごい)数は僅か285語程度とされているが、いずれにしても国際化社会という時代の流れには逆らえないということであろう。
外国語活動は学校によっては、平成21年度から前倒しで実施される。
☆高校新学習指導要領案…英語で授業
高校に於いても同様に学習指導要領が改定され、これまでの英語の教科は、「使えない英語」から「使える英語」へと指針が改定された。
昨年12月22日に公表された高校の新学習指導要領案は「英語の授業は英語で行うことを基本とする」と明記した。
文法中心だった教育内容を見直し、英会話力などのアップを目指すのが狙い、また中高で学ぶ単語数は従来よりも800語増えて3000語程度となる。
文部科学省は「まず教員が自ら積極的に用いる態度を見せるべきだ」と説明している。
だが教諭の英語力や生徒の理解度はばらつきが大きい上、現場からは効果を疑問視する声も出ている。
いずれにしても国際化社会の流れの中で「英会話」は実践で役に立つレベルの習得が急務となっていることは言うまでもなく、指導に当たる教師の方も高いレベルの英会話力が要求されることになる。