今月の顔

No.33 世界で活躍する選手になりたい

スイミングフィットネスFitpia所属
競泳ジュニアブロックシンガポール遠征 日本代表 吉田よしだ 拓斗たくとさん


今月の顔「No.33 スイミングフィットネスFitpia所属 競泳ジュニアブロックシンガポール遠征 日本代表 吉田 拓斗さん」写真1

「日本を代表する水泳選手になりたい」――と話すのは、3月14日からシンガポールにて6日間開催された「競泳ジュニアブロックシンガポール遠征」の日本代表に選出された吉田拓斗さん。

吉田選手は都城市一万城町出身で、今年の春、『都城農業高校』へ入学。「兄が2人いるのですが、その誘いもあり3歳からスイミングスクールに通うようになりました。小さい時から、泳ぐのが楽しみでしかたなかったですね」と笑った。この頃から実力を発揮し、小学校3年生の時には選手コースに所属し、泳ぐスピードをあげる練習を重ねてきた。

吉田選手の得意種目は平泳ぎ。昨年夏の「九州中学校水泳競技大会」における100m・200m平泳ぎでの1位実績と、昨年末の強化合宿での高い評価があり、『日本水泳連盟』が全国の中高生から選抜する40名の中に選ばれた。そして、この世界大会において200m平泳ぎで4位入賞という好成績を収めた。

「気持ちよく泳ぐことのできる、平泳ぎが好きですね。僕自身、身長160cmと、他の選手と比較すると小さく、かなりの体格差があります。でも、スタミナは誰にも負けない自信があるので、それを埋めることのできる長距離が得意です。これまでも200mでは、よい結果を残すことができました」と語った。実際に、4月9日から行われた「第3回桜島カップ水泳競技大会」では200m平泳ぎで、自己ベストの2分16秒をマークし、1位を獲得している。

彼を幼い頃から指導し続けてきた内木場朋和コーチは、「体格の差はあるが、平泳ぎのストロークがとても早く、その強みを利用して、これまで記録を伸ばしてきた選手です」と語る。コーチとの信頼関係は厚く、吉田選手も「ずっと指導してもらっているので、コーチの的確なアドバイスは心にささりますね」と話す。

また、彼を陰で支えているもう一つの大切な存在が家族だ。「これまで、兄達がさまざまな大会に出場し戦いながらも、悔しい結果に終わる姿を見てきました。そして、“悔しい思いをしたくないなら、がんばり続けなさい!”という母の言葉は忘れられないですね。やはり調子がよい時ばかりではないので、タイムが思うように伸びず、勝てない時は、悔しくて1週間くらい何もしたくないと思う時もあります。だからこそ、練習を続けて努力していくしかないんです」と笑顔で語った。現在も、毎日5,000mの距離を泳ぎ、タイムを縮めるべく練習に励んでいる。

どんな質問にも、誠実に対応し、力強く話す彼の言葉から、競泳に対する情熱と精神面の強さを垣間見た気がした。

今後の目標を聞くと、「まずは全国1位を目指して、最終的には世界で活躍する選手になりたい」と気合十分! 心と身体のさらなる成長を期待すると同時に、世界大会に出場し活躍する姿を見るのが楽しみだ。

今月の顔「No.33 スイミングフィットネスFitpia所属 競泳ジュニアブロックシンガポール遠征 日本代表 吉田 拓斗さん」写真2



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スイミングフィットネス フィットピア
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