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第11回【地域包括ケアと認知症】

超高齢社会を迎えた今、都城市も認知症高齢者が増えている状況で、将来の生活に不安を募らせている人は少なくありません。誰もが安心して暮らしていくためにどうすべきなのか。今回は、都城市役所の健康部介護保険課に伺い、包括ケア担当の阪本さんにお話を聞いてきました。

誰もが“自分らしく”暮らしていけるように



─都城市は他の市町村と比べても、高齢者は多いと聞きます。先々に不安を感じている高齢者やそのご家族は少なくないのでは?
そうですね。認知症を抱える高齢者が全国的に増えている中、都城市としては
誰もが、住み慣れた家や地域で〝自分らしい〟生活を続けていけるように、「地域包括ケアシステム」の確立を推進しています。医療や介護は専門職員が担いますが、それ以外の簡単な生活支援や生き甲斐づくりなどは、ご家族や地域で助け合っていくという、社会全体の新たな仕組みづくりに力を入れているのです。
認知症になったからと言って、決して人生の終わりではありません。周囲の支えがあれば、いつまでも楽しく過ごしていくことができます。都城市は、そのためにさまざまな取り組みをしていますが、その一例が「オレンジカフェ」です。
─「オレンジカフェ」!?
認知症の方やそのご家族の中には、社会に居場所が少なくて不安を抱えておられる方がいます。認知症の方もそうでない方も、みんなが一緒に居心地よく過ごせる場所、それがオレンジカフェです。みんなでお茶したり、趣味活動をしたり……。認知症になっても、地域に居場所があれば、住み慣れた地域で自分らしく生活していくことができるでしょう。認知症について不安に思っていることも気軽に相談できます。現在、オレンジカフェは都城市内に3箇所ありますが、これからさらに増やしていけるよう積極的にさまざまな活動をしているところです。

みんなに読んでもらいたい認知症ケアパス



─オレンジカフェなど、認知症の方やそのご家族が必要とする情報はどこで知ることができるのですか。
まず最初の窓口となるのが、都城市内に7箇所ある地域包括支援センターです。あと、都城市は「認知症ケアパス」というものを発行しています。認知症になっても安心して地域で暮らすための手引きなのですが、先月大幅にリニューアルしました。市民のみなさまから、たくさん意見を頂戴して、より読みやすく分かりやすい内容に改訂したのです。以前のものと比べて、より認知症のご本人やご家族に寄り添った内容になっていますよ。
─認知症を抱える方やそのご家族にはぜひ手に取っていただきたいですね。
老若男女問わず、認知症を身近に感じていない方にもぜひ読んでいただきたいですね。これから、高齢者を地域全体で支えていく時代になります。ご近所など、身近にも生活に不便を感じている方がいらっしゃるかもしれません。認知症ケアパスを読むことで、より身近に支えを必要としている方の存在を感じていただければと思います。
─「地域包括ケアシステム」は、地域のみんなでつくり上げていくものだということですね。
はい。そのための第一歩として認知症ケアパスを役立ててもらい、地域全体で支え合える街になっていけばと願っています。


第11回【地域包括ケアと認知症】オレンジ色の表紙が目印の「認知症ケアパス」。2017年12月に刷新し、内容は認知症を抱えるご本人やそのご家族に、より寄り添った内容になっています! 都城市のHPでもご覧いただけますよ。

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